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「……？ どういうこと？」
「えーっ、分かってるんじゃないのぉぉ？」
嘘ーっと口に手を当てて、悪魔さんのお姉さんは笑った。
きゃはは〜っ、て。
「賢弟、ニンゲンくんのせいで随分と迷惑してんじゃあん」
笑みが、固まる。
え。いや、そうだけど。たしかに僕すごい迷惑かけてると思うけど。え？
「私、いいお姉ちゃんだからさーあ？ 賢弟のことがかわいそーでかわいそーで仕方ないんだぁ〜」
わかるよね？ と責めるように言われた。
「悪魔さんのことが好きって気持ちは、わかるよ」
「でしょお!? 私、ニンゲンくんが大好きな賢弟を傷つけてるの見て、本当にかわいそうだなって思ったのっ！ だから、ニンゲンくんにお願いしに来たんだぁー」
「そー、なんだ。お願いって何？」
「賢弟と、もう一生会わないで？」
息が詰まる。
待って、やだ、それだけは。
「それ、もしも嫌って言ったら」
「嫌ぁ〜？ そんな選択肢、あると思ってるのぉぉ？ 何で、賢弟を傷つける人に拒否権与えなきゃいけないのよぉ」
拒否権は、無い。
でも、やだよ。嫌だよ。
悪魔さんと入れて、幸せだったのに。
違う、僕が幸せを願ったから？
願ったから、こんな事になっちゃったのかな。
せっかくもとに戻りそうだったのに、スタートに戻る、だ。
このままじゃ、ダメなのに。
「悪魔さんと会わないって以外の、えっと、方法はないの？」
「何、嫌ってことぉ？ 拒否権は与えてないよぉーっ？ 君は、うん、としか言っちゃダメなの。わかる？」
そんなのわからないよ。
全然、全然わかんない。
「ねぇ、二文字だよ？ ほら早く言ってよぉー」
「それは、嫌、かも」
風に吹かれたら消えていっちゃいそうなほど、小さい声しか出なかった。
それでも、悪魔さんのお姉さんは聞き取ったらしい。
笑みが消えた。
「えええええええええええ？」
でも、笑みが消えたのも、ほんの一瞬のことで。
きゃはは、きゃははは。
そして突然、本当に面白そうに笑い出した。
場違いすぎるほどに可愛らしくて明るいその声。
普通に聞けば可愛いことこの上ないのに、ただ怖かった。
嫌って言うなって言われたのに、それでも嫌って言った。ものすごい怒るだろうな、とか、死んじゃうかもしれないってくらいの覚悟で言った、二文字。
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こと(プロフ) - きのかつさん» ありがとうございます！ ２の更新頑張ります……笑 (2021年11月11日 7時) (
レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
きのかつ - 面白いです!(◍•ᴗ•◍) がんばってください!! (2021年11月10日 22時) (レス) @page5 id: 5dc3329add (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - Reigaです！さん» わかりました！！ありがとうございます、頑張ります!!! (2021年4月26日 20時) (レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
Reigaです！ - 一行一行開ければ見やすいかも (2021年4月25日 21時) (レス) id: 86c2fbfb14 (このIDを非表示/違反報告)
こと(プロフ) - ありがとうございますーー！！！めちゃくちゃ頑張ります！！！ (2021年4月19日 20時) (レス) id: 70c8834e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れり夢 | 作成日時：2021年4月16日 21時
