84 - 100倍の助っ人 □ ren side ページ34
.
神「というわけで、廉はAちゃんとな!」
海「Aさん、困ったことあったら廉になんでも言っちゃって大丈夫だからね!」
・・・いやいやいやいや。
どういうこっちゃねん。
平日で人も少ないショッピングモールに着くと、団体で行動するのもあれやからと、2:2で分かれることになった。
せやけど、なぜか俺とペアになったのはAさん。
海「じゃ、14時にまたここで!」
サングラスとマスク越しでも分かる満面の笑みで、こちらに大きく手を振りながら去り行く海人と、「あ、時間厳守な!」という捨て台詞と共に、海人の後を追うじん。
・・・・・・なんなん、これ。
大して話したこともないAさんとの間に漂う異様な空気。
・・・しかも、この人俺のこと「岸さん」言うたからな。初対面の時に。
2人の姿が見えへんくなって、俺はこの空気に耐えられずに、隣におるAさんをちらりと見る。
案の定、どうすりゃええんか分からへんと言わんばかりの表情で気まずそうにしとった。
「えっと・・・。」
廉「・・・とりあえず、見ます?」
「は、はい。そうしましょうか。」
ぎこちない敬語が飛び交う。
ここのショッピングモールはかなり大きい施設で、ブランド専門店から小さい子供が遊べるような室内パークやったり色んな設備が揃っとった。
俺は1階から見たくて、来た道をUターンしようとする。
と同時に、2階から見ようとしたのか、方向転換しようとしたAさんと豪快にぶつかってしまった。
ドスンッ!!
「・・・ったぁ。」
身長差からして、俺の肩骨にえらい勢いでAさんの顔面が当たる。
豪快に顔を強打したAさんは、鼻を押さえてうずくまった。
廉「・・・だ、大丈夫ですか?」
うずくまりながら微動だにせえへんAさん。
肩骨やった俺は無傷さながらで、痛みに悶絶しとるAさんの隣に静かにしゃがみ込んで様子を伺う。
廉「すみません、急に方向転換してしまって・・・。」
すると、Aさんは鼻を押さえたまま顔を上げ、涙目でふるふると首を横に振った。
.
85 - ハプニング到来?□ ren side→←83 - 100倍の助っ人 □ ren side
1432人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mugi(プロフ) - キンプリさん» キンプリさん、はじめまして!すみません、コメントいただいたことに今気付きました(泣)オススメ欄からご覧いただき、とても嬉しいです〜!☺︎ 最高なんて言葉に照れました(´-`).。oO ありがとうございます!またコメント是非お待ちしてます! (2022年5月6日 11時) (レス) id: a81b354234 (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ(プロフ) - こんばんは。はじめまして。夜遅くにコメント失礼します。このお話がおすすめに出てきて、最初読んでみたら本当に面白すぎてハマりました!!一気に今アップされてるところまで全部読ませてもらいました!主さん、最高すぎです!これからも、更新楽しみにしています。 (2022年3月31日 22時) (レス) @page45 id: c3894689ba (このIDを非表示/違反報告)
mugi(プロフ) - 探偵 コーヒー珈琲(珈琲百円)さん» コーヒー珈琲さん、はじめまして!更新がかなり遅くなってしまい、ごめんなさい( ; ; )コメントとっても励みになります!少しずつ更新して行くのでどうぞよろしくお願いします ♪ コーヒー珈琲さんは平野くん派ですか?永瀬くん派ですか?☺︎ (2022年3月31日 11時) (レス) @page44 id: a81b354234 (このIDを非表示/違反報告)
探偵 コーヒー珈琲(珈琲百円)(プロフ) - 最初の1話でとっても面白かったです!お気に入り失礼いたします!更新待ってます。 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 237062e455 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - mugiさん» こんにちは。ずっと仕事で見たらたくさんお話が更新されてて( ;∀;)ありがとうございます!癒されました〜。:+((*´`))+:。 (2022年1月5日 13時) (レス) id: e82f003a63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mugi | 作成日時:2021年11月15日 21時