「それでも、好きです。」1【平野紫耀】

31 - 感情の渦 ▼ you side ページ31

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わたしは、平野くんに掴まれた腕を振り払うことも、痛いほど速くなる鼓動を静めることも、





･･･できなかった。





平野くんの家に泊まるだなんて、絶対にしちゃいけないことだし、こんな時間とはいえ、どこの誰が見てるのかも分からない。





そう考えると不安に押し潰されそうになって、「本当に大丈夫だから」って声を掛けようとした。





･･･けど、





わたしの腕を掴む平野くんの手が少し震えていて、ああ、本当に心配してくれてるんだなって感じてしまった。





そんな平野くんに優しく腕を引かれて、





･･･気付けば、わたしは平野くんの家の扉の前にいた。





〈 5503 〉





と書かれた部屋番号。





杏ちゃんの部屋番号よりも数字が上で、かなり上の階までエレベーターで来たんだと知る。





平野くんが玄関の扉を開けようとした時、気付いたようにわたしの腕から手をパッと離した。





紫「あ、腕。･･･ごめん。」

　「あ、･･･ううん。」





無意識に腕を掴んでいたみたいで、今さらになって気付いた平野くんが気まずそうにしてる。





紫「散らかってるかもしれないけど、上がって。」





そう言って玄関の扉を開けてくれた。





「･･･お邪魔します。」





広い玄関には平野くんのものと思われるスニーカーが2足だけ置いてあって、あとは綺麗に整頓されている。





玄関に足を踏み入れると、平野くんの香りがふわっと鼻を掠めた。





わたしの後に続いて玄関に入った平野くんが、玄関の扉を閉める。





＿＿＿＿ ガチャ





この広い部屋に、





平野くんと2人きりになってしまった。









*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*....



Aさん、はじめまして！
作者の mugi です ☺︎


挨拶が遅くなってしまいましたが、
いつも作品を読んでくださってありがとうございます！

( ( のんびり亀更新ですみません(汗)) )


気付けば、
お気に入り数が500人を突破していました！！


(*´◡`ﾉﾉﾞﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


Aさんをはじめ、
読者の皆様にはいつも感謝の言葉しかありません(泣)


これから、
Aさんと平野くんがどんな関係になっていくのか、
作者のわたしもめちゃくちゃ楽しみです〜〜！！☺︎


どうぞよろしくお願いいたします！


by mugi



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