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攫われる ページ13

さなえ視点


そろそろコイツ(善逸)起きてくれないかな………。


もう日が暮れてる。


蕨姫花魁も鬼としての活動を開始するはずだ。


そばに置いていた日輪刀にそっと触れる。


着物姿では上手く動けないだろうが着物の下には隊服を着ている。


もしもの時は着物を脱いで鬼と戦うつもりだ。





さなえ「金髪!!いつまで寝てるの!!いい加減に起きなさい!」


鬼がいつ出てくるか分からない今、呑気に寝てもらっては困る。


まったく………危機感のないやつ!






「さなえちゃん。悪いけど手伝ってほしいの。」


その時、遊女の人が襖越しに話しかけてきた。


さなえ「分かりました。」


我妻くんは気絶してるけど鬼が来たら流石に起きるだろう。


………起きなくても彼は戦えるし。


そう思って私は遊女の人について行った。













さなえ「これ、ここに置いておき………!」
 

遊女の人の手伝いをしているときに察知した鬼の気配。


我妻くんが寝ている部屋の方から。


「?さなえちゃん?どうしたの?」


「疲れちゃった?」


急に黙った私を不思議そうに見る遊女の皆さん。


さなえ「あっ、はい。少し体調が悪くなってしまったので、部屋に戻って休んでいいですか?」


「まぁ、大丈夫!?先に休んでていいわよ。」





早く、我妻くんのところにいかなきゃ。


タタタッと少し急ぎめに走って部屋に戻る。


さなえ「金髪!」


襖を勢いよく開けて部屋に飛び込む。


さなえ「………っ。」


遅かった。


そこには我妻くんも鬼の蕨姫花魁もいなかった。


ただ、我妻くんの寝ていた布団が置いてあるだけ。


その布団に触れると


さなえ「温かい………………。」


連れ去られたばかりだ。




!鬼の気配が隙間から………?


僅かにだけど、蕨姫花魁の色が見える。


日輪刀を握りしめる。


でもあんな細い隙間からとなると………。





シュルシュルと隙間から帯が出てきた。



まさか蕨姫花魁はこれで遊女を攫っていた……?



それならば私もこの帯に捕らえられれば宇髄さんたちのお嫁さんにも会えるかもしれない………!



そう考え、私は目を閉じ帯に取り込まれた。

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月坂柚花(プロフ) - 今までおつかれ様でした! 続き、楽しみにしています! (11月18日 16時) (レス) id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
茜里(プロフ) - 更新されている時に見に来ています。作者様のこの作品も妹様の作品も見ている私ですが2人ともの作品私は好きです。そして私も語彙力ないです。体に気をつけて下さいませ (11月17日 23時) (レス) id: b21cc666ef (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 差し出がましいようですが、基本的に原作に沿って作って行って、遊郭編と刀鍛冶の里編の間などに胡蝶さんとのいざこざを入れるのは駄目でしょうか? (2023年2月18日 7時) (レス) @page22 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - すごく面白いです更新頑張ってください (2022年10月2日 18時) (レス) @page20 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - すごい面白いです! (2022年9月18日 19時) (レス) @page18 id: da18089e82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さなえ | 作成日時:2022年8月2日 17時

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