手合わせ ページ6
アオイ「では………始め！！」
シュッ。
あ、あれ？半分以下の力で臨んだけど一瞬で勝っちゃった。
カナヲ「えっ？」
手合わせをしたかった理由は栗花落さんの実力が知りたかったから。
これでは分からない。
もう一度やらなきゃ。
さなえ「……もう一度やりましょう。」
カナヲ「う、うん。」
カナヲ(今の動き、全然見えなかった。でも、さなえは本気を出していない。むしろ、半分ぐらいの力だったんだと思う。)
アオイ「で、ではもう一度。………始め！！」
カナヲ視点
さっきは一瞬で負けてしまった。
さなえの動きは読めないから、集中しないと。
アオイ「で、ではもう一度。………始め！！」
アオイの掛け声と同時にさなえとの距離を詰める。
カナヲ「花の呼吸 弐の型 御影梅」
ヒョイ。
軽く躱された。なんか、全然余裕そうな表情で、悔しい。
カナヲ「花の呼吸……」
ガン！
えっ？手にはビリビリとした感覚。いつの間にか手から落ちている木刀。
さなえ「遅いです。」
一言そう言われた。
目を見開いてさなえを見つめる。
さなえ「何故今負けたのか、分かりますか？」
実力が違うから。私が弱いから。さなえが強いから。
それ以外はないと思う。
さなえ「集中していないからです。」
えっ？？
私、集中してたよ？
さなえ「私の動きを何も見ていないですよね？」
はっ！確かに…さなえの動きは読めないからとあまり見ていなかった。
さなえ「もう一回やりましょう。」
アオイ「始め！！」
カナヲ「花の呼吸 肆の型 紅花衣」
一撃でも入れてみせる。
さなえ「雪の呼吸 壱の型 吹雪」
簡単に木刀を弾かれる。
カナヲ「花の呼吸 伍の型 徒の芍薬」
９連撃を放つ。
さなえ「雪の呼吸 弐の型 雪月花」
悔しい。さなえの呼吸技で一撃も入れれない。
シュッ！
いつの間にか背後に回られ首から数cm離れたところにさなえの木刀がある。
あぁ、負けたのだ。
そこでようやく負けたということを理解した。
強い。師範よりもずっと強い。
圧倒され続けた。
さなえ「今日はもう辞めましょうか。」
まだやりたい。
カナヲ「…………」
さなえ「…また明日やりましょう。今日は休んでください。」
えっ？明日も手合わせしてくれるの？
カナヲ「…いいの？」
さなえはコクリと頷く。
嬉しい。さなえは蝶屋敷の皆を避けてるから今日だけだと思ってた。
だから思ったの。
私達と家族に戻ってくれるんじゃないかって。
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しき(プロフ) - 個人的には生かして欲しいです! (初コメ失礼) (2022年6月20日 14時) (
レス) @page24 id: f7f2a05743 (このIDを非表示/違反報告)
涼山紫音(プロフ) - 煉獄さん生きていてほしいです。大好きなので (2022年6月19日 20時) (レス) @page24 id: 00d08f1d90 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 煉獄さんは生かしてほしいです。推しなので (2022年6月19日 0時) (レス) @page24 id: 763e4fa05c (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください‼︎ (2022年6月12日 13時) (レス) @page11 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
咲花彩美(プロフ) - このお話大好きです！更新楽しみに待ってます！ (2022年6月10日 17時) (レス) @page6 id: 767ad737a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さなえ | 作成日時：2022年6月7日 21時
