胡蝶さん、私達は他人ですよ？

天然 ページ40

猗窩座が逃げていった。


炭治郎は猗窩座に説教をしていた。


うん、気持ちは嬉しい。でもさ、安静にしとけって言ったよね？全く安静にしてない。


煉獄「もうそんなに叫ぶんじゃない。」


煉獄「腹の傷が開いたら、致命傷になる。君も軽症じゃないんだ。」


煉獄「竈門少年が死んでしまったら、俺たちの負けになってしまう。」


それでも悔しそうに顔を歪める炭治郎。


さなえ「炭治郎、命中率高いね。あの距離で猗窩座の背中に刀が刺さるだなんて。」


元気づけようとして炭治郎にそう言うと、


炭治郎「………………。」


煉獄「………………。」


伊之助「………………。」

　
？なんか、変なこと言った？


煉獄さんや嘴平君まで黙っちゃった。


いつの間にかそばに来ていた我妻くんと禰豆子ちゃんまで、


善逸「………………。」


禰豆子「………………。」


　
さなえ「………？」


キョロキョロとみんなの顔を見ていたら、


善逸「………さなえちゃんって馬鹿？」


さなえ「………は？」


思わず低い声を出すと


善逸「あっ、いや、嘘！冗談！ごめんなさいいぃぃ！！」








さなえ「………………………眠い。」





その場にいた全員が思ったこと
(この子、天然だ………………。)



煉獄「それだけの出血量だと仕方がない。今は寝なさい。」


禰豆子「ムームー♪」


自分の膝で寝ていいよと言うように禰豆子ちゃんは自分の膝を叩く。


いつもなら断るところだけど、今は甘えさせてもらおう。


さなえ「じゃあ、遠慮なく。」


寝転がると更に眠気が襲ってきてすぐに寝てしまった。

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