胡蝶さん、私達は他人ですよ？

決着 ページ39

炭治郎視点


猗窩座「破壊殺・滅式」


煉獄「炎の呼吸 玖の型 奥義 煉獄！」


炭治郎「煉獄さん！」


大丈夫なのか、煉獄さんは！


土埃で何も見えない！


さなえ「雪の呼吸 漆の型 玉雪！」


さなえ……！


さなえは呼吸を使って土埃の中に飛び込んでいく。








土埃が晴れるとそこには………………………



















煉獄さんとさなえ、そして両腕を煉獄さんとさなえに斬られた猗窩座の姿があった。


よかった。煉獄さんにもさなえにも猗窩座の腕は当たっていない。




煉獄さんとさなえは猗窩座の頸に刀を入れていた。


猗窩座「かっ！」


猗窩座(この男たち！まだ刀を触れるのか。致命傷になりかねない怪我を負わせてるんだぞ！)




猗窩座は煉獄さんに殴りかかった………………！



だけど、煉獄さんは猗窩座の腕を止めた。



猗窩座からは驚いたような匂いがした。


猗窩座(止めた！？)


上弦の鬼の腕を止めるほど煉獄さんは強いのか………。




夜明けが近い。だんだん、空が明るくなってきている。


そのことに気づいた猗窩座は腕を抜いて逃げようとする。


しかし、煉獄さんは猗窩座の腕を放さない。



絶対に逃さない。



煉獄さんの思いが強く伝わってくる。



さなえも刀を猗窩座の頸に押し込んでいる。全体重をかけて。


絶対に頸を斬る。


そんなさなえの思いが伝わってくる。






早く、頸を斬らなくては煉獄さんたちに負担が更にかかってしまう。



猗窩座「オオォォォォォ！！」


煉獄「絶対に放さん！お前の頸を斬るまでは！！」


さなえ「逃しませんから！！絶対に！！」








炭治郎「伊之助、動けー！！」


炭治郎「煉獄さんとさなえのために動けー！！！」


伊之助「獣の呼吸 壱の牙 穿ち抜き！」





………………っ！？



猗窩座は無理矢理さなえの体を突き飛ばし、腕を引きちぎって逃げていく。


煉獄さんの刀は頸に食い込んだままだった。




俺は自分の刀を猗窩座にぶん投げて命中させ叫んだ。


炭治郎「逃げるな卑怯者！逃げるなァァァ！」


炭治郎「いつだって鬼殺隊はお前たちの有利な夜の中戦ってきた！生身の人間がだ！！」


炭治郎「煉獄さんたちは戦い抜いた！守り抜いた！！」


炭治郎「煉獄さんとさなえの勝ちだ！お前の負けだ、猗窩座！！」

天然→←煉獄

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す