胡蝶さん、私達は他人ですよ？

猗窩座 ページ35

猗窩座「お前も鬼にならないか？」


は？何を言ってるのかなこの鬼は。


煉獄「ならない。」


さなえ「鬼殺隊ともあろう者が鬼になることはありえません。」


猗窩座「見れば分かるその強さ。柱だな？」


その後、鬼は至高の領域に人間は入れないだとか、人間は老いたり死んだりするから至高の領域には入れないと得意気に話した。


煉獄「俺は煉獄杏寿郎だ。」


さなえ「私は………藤田さなえと申します。」


煉獄さんも自己紹介してるし、一応名前だけ言っといた。


猗窩座「俺は猗窩座。」


さなえ「老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさですよ。」


さなえ「老いるからこそ、死ぬからこそ、堪らなく愛おしく尊いのですよ。」


老いて、死ぬこともある生き物だから"今"を大切にして生きるの。


煉獄「強さという言葉は肉体に対してのみ使うものではない。」


煉獄「この少年は弱くない。侮辱するな。」


煉獄「何度でも言う。俺たちと君では基準価値が違うようだ。」


さなえ、煉獄「私たちは/俺たちは/いかなる理由があっても鬼にはならない。」


絶対に鬼殺隊を裏切るようなことはしない。絶対に。


猗窩座「そうか、鬼にならないなら」


猗窩座「殺す。」


煉獄「さなえ少女は怪我人の手当てを頼む！!」


えっ？！


さなえ「相手は上弦ですよ！？」


思わず驚いて声を上げてしまう。


煉獄「列車の中には怪我人が多い。今、手当てが出来るのは君しかいない！頼む！！」


………煉獄さんの言うとおりかもしれない。でも………。


さなえ「………分かりました。では、上弦はよろしくおねがいします。」


迷っている場合じゃないよね。


腹をくくらなきゃね。

手当て→←下弦の壱、討伐！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す