胡蝶さん、私達は他人ですよ？

下弦の壱、討伐！ ページ34

それからしばらく鬼の肉を刻んでいると、


魘夢「ギャーー！！」


鬼の叫び声が聞こえてきた。


炭治郎たちが鬼の頸を斬ってくれたんだ。よかった。


！まずい。列車が横転する。


さなえ「雪の呼吸 壱の型 吹雪」


さなえ「雪の呼吸 肆の型 回雪」


とにかく、技を繰り出す。


鬼の肉のおかげで衝撃は抑えられた。


でも、怪我人はでいているかもしれない。

　
さなえ「怪我をした方はいませんか？」


そう呼びかけながら、列車の中を進んでいく。


私と煉獄さんが守っていた車両には怪我人は出ていない。


我妻くんたちは大丈夫だろうか。


さなえ「大丈夫ですか？」


っ………。この人は骨折をしてしまっている。


さなえ「少し痛いと思いますが我慢してくださいね。」


怪我をした人たちの応急処置をしていく。


我妻くんと禰豆子ちゃんはどこに………………。


そう思っていると、


ドオン！！


何の音！？


っ…この気配。上弦の鬼？下弦の鬼とは比べ物にならない凄まじい気配。


慌てて外に出ると、煉獄さんと炭治郎の目の前に鬼。


上弦の参。


そして、上弦の参は炭治郎に殴りかかった。


さなえ「雪の呼吸 漆の型 玉雪」


煉獄「炎の呼吸 弐の型 昇り炎天」


煉獄さんと二人で、上弦の参に斬りかかる。

　
でも、


猗窩座「いい刀だ。」


一瞬で体を再生させる上弦の参。


これが、上弦の力。


再生の速さがそこらにいる鬼とは比べ物にならない。


煉獄「なぜ手負いの者から狙うのかがわからない。」


確かに。


猗窩座「話の邪魔になるかと思った、俺とお前たちの。」


話の邪魔？鬼と鬼殺隊が仲良く「お話しましょ♪」なんてあるわけないでしょ。


煉獄「君と俺たちが何の話をする。」


煉獄「初対面だが、俺は既に君のことが嫌いだ。」


さなえ「私もです。それと鬼と鬼殺隊が仲良くお話なんてできるできないじゃないですか。」


しかも、上弦の鬼なんかと。


今まで数え切れないほどの人を殺し、食べておいて。


鬼を憎む鬼殺隊が仲良くなるなんてできるわけがない。


猗窩座「そうか。俺も弱者が嫌いだ。弱者を見ると虫酸が走る。」


煉獄「君と俺たちとでは基準価値が違うようだ。」


鬼とは分かり会えない。弱者が嫌いって。最初は誰もが弱者だけど？


猗窩座「そうか、では素晴らしい提案をしよう。」


素晴らしい提案？


猗窩座「お前たちも鬼にならないか？」

猗窩座→←うっとうしい

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