胡蝶さん、私達は他人ですよ？

行かなきゃ ページ31

視点なし


さなえの無意識の領域には美しい花々が咲き誇り、少女の心にも優しさを与えた。


少女(こんなに美しい無意識の領域は見たことがない。)


少女は花を眺めながら歩く。と、少女の目の前には淡い水色に輝く精神の核が浮かんでいた。


少女はその精神の核を壊そうとするが壊せなかった。


理由は、さなえの優しさを見てしまったからだ。


美しい花々が咲き誇るこの無意識の領域の持ち主は、きっと凄く温かい心の持ち主なんだろうと少女は思った。


　









さなえ視点


何かがおかしい。


何がおかしいの？わからない。


カナヲ「さなえ？どうしたの？」


さなえ「ごめん、カナヲ。ちょっと一人にしてくれる？」


カナヲと分かれて井戸の方に行く。


そっと井戸の中を見る。特に意味はなかった。でも、見てよかった。


水に映る私はこう言った。


さなえ「これは血鬼術なの！攻撃されてる！目覚めなさい！私！」


血鬼術………。そうか、これは私の願いから生まれた夢。


そう理解したと同時にわたしの姿は袴から隊服に変わり腰には日輪刀がささっていた。


目覚めなきゃ。


どうしたらいい？


どうしたら、目覚められるの？


悩んでいると急に私の体が燃えだした。


禰豆子ちゃんのオーラが僅かに見えるこの炎。


禰豆子ちゃんの血鬼術。







自害？


自害すれば目覚められるのでは？


迷っている暇はない。


日輪刀を抜き、息を落ち着かせ


ザクッ


私は自分の首を斬った。







ハッ


目を開くと目の前には禰豆子ちゃんがいた。


ポロポロと涙を溢し、私を見ている。


さなえ「禰豆子ちゃん、ありがとう。」


禰豆子「ムームー！」


炭治郎を指差す禰豆子ちゃん。


お兄ちゃんを助けてって言ってるんだろう。


さなえ「炭治郎！！起きて！！！煉獄さんたちも！！！！」


思いっきり声を張上げていると、


炭治郎「わぁ！」


炭治郎が目を覚ます。


するとその時、


少女「邪魔しないでよ！」


髪を三編みに結った少女が私たちに襲いかかってきた。


少女「あんた達が、起きたせいで！！」


鬼の協力者………。


他の人達も武器を構えて私達の方に来る。


さなえ「申し訳ありませんがそこをどいていただけませんか？」


少女「どくわけないでしょう！！！」


仕方がない。


ドスッ、ドスッ。


手刀を落とし、彼女たちを気絶させる。


さなえ「禰豆子ちゃんは皆を起こして。炭治郎、行くよ。」

この鬼！！→←夢

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す