胡蝶さん、私達は他人ですよ？

夢 ページ30

ここはどこ？


ヒラヒラと舞うアサギマダラ。


蝶屋敷？


カナエ「さなえ〜。ご飯にしましょうよ〜。」


！カナエ姉さん！？


さなえ「カナエ姉さん！！」


ギュッとカナエ姉さんに抱きついて、


さなえ「カナエ姉さん。カナエ姉さん。」


懐かしくて、温かいカナエ姉さんのぬくもりに包まれたくて思わず、涙が溢れる。


あぁ、カナエ姉さんがここにいる。カナエ姉さんが亡くなったのは悪い夢だったんだ。


カナエ「あらあら、どうしたの？」


しのぶ「姉さん、さなえどうしたの？」


しのぶ姉さんだ。


カナエ「それがわからないのよ。」


温かい、優しいカナエ姉さんの声と不思議そうに首をかしげるしのぶ姉さん。


しのぶ「さなえ、とりあえずご飯食べよ？」


コクリ。











カナエ姉さんとしのぶ姉さん、カナヲ、アオイ、なほ、きよ、すみと食卓を囲む。


懐かしいな〜。


？何で懐かしいの？


何だろう、何かが引っかかる。


アオイ「さなえ？食べないの？」


さなえ「ううん、食べる。」


アオイに微笑みかけておかずを食べる。


美味しい……。アオイの作るご飯は優しい味がする。


カナエ「そういえば、この前ね＿＿＿＿＿＿＿。」


しのぶ「えーそんなことがあったの？」

　
アオイ「不思議なこともあるんですね。」


さなえ「そうだね〜。」









その後は、カナヲと縁側でシャボン玉をする。


フワフワと空中を舞うように飛ぶシャボン玉を見ていると、のんびりした気持ちになるよね。


カナヲ「さなえのシャボン玉、大きいね。」


さなえ「そう？カナヲのも大きいよ？」


フフフとカナヲと微笑み合う。


幸せだな。ずっとこうして、皆で過ごしたい。


この幸せな空間で。









ドクン



えっ？今、一瞬だけシャボン玉に映ったのは何？



カナエ姉さんの………………仏壇？



どういうこと？見間違い？








さっきから感じるこの違和感。


気の所為だと思うたびに大きくなる不安感。


私、何かを勘違いしているの？


考えろ、私。










視点なし


さなえが違和感を感じる中、一人の少女がさなえの夢の中に入っていた。


少女(早く、精神の核を破壊しなきゃ。あの人に夢を見せてもらうんだから。)




少女(！無意識の領域。)


少女はさなえの無意識の領域に入る。


そこには、美しいお花畑が広がっていた。


桜、百合、コスモス、椿………………。


色々な種類の花が咲き誇っていた。




文字数………………。

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