指導 ページ13
カナヲ視点
さなえに惨敗した。
悔しい。もっと手合わせをしたかった。
分析してもらって鍛えてほしかったのに……。
しのぶ「カナヲ。」
師範が声をかけてきた。
カナヲ「はい。」
しのぶ「カナヲは自分の強み、弱点を理解していますか?」
私の強み、弱点…………。
そっと首を横に振る。
しのぶ「そうですか……。自分の強み、弱点を理解していなければさなえには一撃入れることもできません。」
カナヲ「…………。」
そうなんだ……。
しのぶ「カナヲの強みは目の良さとさなえよりも背が高く、力が強いことです。」
でも、目の良さはさなえには劣る。
しのぶ「カナヲ。自分の強みを他人が持っていることもあります。でも、自分の強みを最大まで伸ばさなければいけないんですよ。」
優しく静かに諭してくれる師範。
カナヲ「はい。」
しのぶ「カナヲの弱点は、呼吸を使うときに隙がありすぎることです。だから、さなえにはカナヲの呼吸が通用しない。」
しのぶ「それと、渦桃をあのとき使うことはおすすめできません。」
カナヲ「どうして、ですか?」
しのぶ「さなえはカナヲの何倍もの速さを持っています。自分よりも速い動きができる相手には先程のようになってしまうんですよ。」
確かにさっき、空中で木刀をぶつけ合ったとき私は体勢を崩してしまった。
しのぶ「あとは、一撃の威力を上げましょう。そうすれば、少しはさなえとも互角に戦えます。」
カナヲ「分かりました。」
自分の強み、弱点を理解して威力を上げよう。
必ず、さなえに一撃を入れてみせる。
カナヲ「あの、師範。手合わせしたいです。」
しのぶ「!はい。」ニコッ
カナヲ「花の呼吸 肆の型 紅花衣」
ヒラリ
師範は私の攻撃を蝶のように舞いながらかわし、
しのぶ「蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ」
シュッ
やっぱり、師範は速い。
目では追えても体は反応できない。
しのぶ「カナヲ、頑張って下さいね。」
カナヲ「はい。」
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しき(プロフ) - 個人的には生かして欲しいです! (初コメ失礼) (2022年6月20日 14時) (レス) @page24 id: f7f2a05743 (このIDを非表示/違反報告)
涼山紫音(プロフ) - 煉獄さん生きていてほしいです。大好きなので (2022年6月19日 20時) (レス) @page24 id: 00d08f1d90 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 煉獄さんは生かしてほしいです。推しなので (2022年6月19日 0時) (レス) @page24 id: 763e4fa05c (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください‼︎ (2022年6月12日 13時) (レス) @page11 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
咲花彩美(プロフ) - このお話大好きです!更新楽しみに待ってます! (2022年6月10日 17時) (レス) @page6 id: 767ad737a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さなえ | 作成日時:2022年6月7日 21時