A Caged Bird [2]

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「返事、来ないですね。個人でも送ったんですけど、そっちも既読はつくのに返事はありません」

「僕も送ってみたけど同じだよ。昨日は電話したんだろ？」

「……出てくれませんでした。5回くらいかけ直してみたんですけど」




撮影の合間、めちゃくちゃ負のオーラを出してるジョングク。

スマホを見つめては、ため息。





旅行の初日、メッセージにはすぐに既読がついて返事も来ていた。

2日目、短時間だけど電話して、ちゃんと食べてるし寝てる、と言っていた。


その様子を遠くから見つめるテヒョンと、慰めるように寄り添うジミン以外でビデオ通話もした。


顔色はそれほど悪くなってなかったし、泣きそうな顔でもなかったから安心していた。



3日目以降、既読はつくのに返事が返ってこなくなった。



様子を見に行ってくれたスタッフからは、とくに変わりなかったと報告を受けていたけど、心配なのはみんな同じなようだった。




ただ、僕はリーダーでもあるから。
ちゃんと集中しよう、とみんなを鼓舞して撮影や予定されていたスケジュールに全力投球した。





韓国に帰る日が明後日というところまで来て、それをメッセージで送っても即既読はつくのに返事は一向に来ない。


電話してみても、やっぱり。


スタッフに聞いても"いつも通りです。必要なやり取りをして、ご飯を作ってきました"と返事が来る。




「ナムジュナー、ちょっといい？」

「どうしました？」

「Aさ、すぐに既読つくじゃん」

「そうですね。個人で送ってもグループでもすぐ、ですね」

「昨日、夜の8時くらいに送ってもそうだったんだよ」



何だって？
ソクジニヒョンの言葉を反芻して、それってだいぶヤバいな、と思い直して目を見開く。



「だって韓国は、」
「改めて調べたけど、夜中の3時くらいだよ。夜の8時だと」

「全然寝てないじゃないですか」

「そうだよね。やっぱ、そう思うよね」




これまでは時差を気にして、Aが寝てるであろう時間にはメッセージも電話も避けていた。


真夜中でも即既読、いつも送っている韓国時間では昼の時間でも同じって。




「でも、なんで返事してくれないんだろうねぇ…」

「ジョングギは"返事ちょうだいー！"って何回か送ったようです」

「…それでも返事なし？」

「みたいですね」

「お願いの言い方なら返事すると思ったけどなぁ…」

「僕もそう思いました…しかもジョングギ相手ですし」




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