. ページ37
ソクジニヒョンの名前当てクイズ、一番最初に自分を指差したヒョンは"じん"と呼ばれて歓喜して、すぐに「ソク、を付けて、なるべくなら。でもそれでもいいよ」なんて付け足していた。
次にホビが名乗り出て、"じぇいほー"と不完全な呼び方に爆笑したホビは、呼びやすいだろうからと「ホビって呼んで欲しいな」なんてニコニコしていて。
そして次にヒョンが指差したのは俺で、"ルァップモンスター"となぜか巻き舌で発音良くて、聞き耳を立てていたジョングクも噴き出していた。
「ヒィ、ヒィ、ヤバい、お腹痛い。どーする、ナムジュニはモンスターとして覚えといてもらうか?」
「ヒョン、笑いすぎです」
『……まちがい、ですか?……ごめん、なさぃ』
「合ってるよ。コイツはね、ルァアップモンスター。ヒャッヒャッヒャッ!」
「このヒョンはホントに…」
「いいじゃねーか、それで覚えてもらえ」
そんなことを言ったユンギヒョンも、"しゅーが"をすぐさま訂正するようジニヒョンに圧力かけていたわけだけど。
「えーとね、ラップモンスターっていうのはアーティスト名だから、本名のナムジュンで覚えて欲しいかな」
『なむ、じゅ…』
「あぁいや、短い方がいいか。ナム、でいいよ」
『…なむ』
名前呼んで嬉しそうにするのも可愛いな。
ありがとう、と伝えるとさらに嬉しそうにするもんだから、口角が下がってくれなくて大変だった。
ジニヒョンのゲームはその後も続いて、リビングの端から耳と首を千切れそうなほどに伸ばしていたジョングクは、"じょんぐぅ"でノックアウトされていた。
スマホを落とし、飲んでいた水をボタボタ溢して。
笑いながら世話をするホビに「な、何ですか!僕は何ともありません!何とも思ってません!」って見え見えの嘘を吐いて部屋に駆け込んでいた。
…いや、トイレかもな。
そして、その場にいなかったクオズについても、一応名前は覚えていたようで、画面越しに名前を答えることはできるんだな、なんてほっとした。
「さっ、だいぶ大詰めだよ!この子は?」
『……ぶい…』
「うん、そうくると思った!発音はヴィなんだけどね、それもアーティスト名だからこの子はテヒョンで覚えてあげてね」
『……、…てひょ、…』
「うん、そうそう!じゃあラスト!」
『……じみん』
「正解ー!すごいじゃん、全員覚えてるなんて、オッパは感激だよ!」
.
518人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キムチゲル(プロフ) - なつきさん» わぁあ!嬉しいお言葉をありがとうございます!毎日読んでいただけてるなんて…!光栄です。ちょっと後半の構成を練っているので少し間があきますが、更新頑張ります! (2023年4月17日 19時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - たくさん更新嬉しいです〜!毎日のように1話から繰り返し読んでいます(^^) (2023年4月16日 19時) (レス) @page41 id: 95c8aadb34 (このIDを非表示/違反報告)
キムチゲル(プロフ) - 儚さん» 無事に読んでいただけて良かったです!飽きないとは…!とても嬉しいです!更新頑張ります! (2023年3月28日 11時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
儚(プロフ) - ありがとうございます!18歳以上の年齢認証をしたら無事作品一覧からreverseが閲覧できるようになりました!キムチゲルさんの作品は胸が苦しくなったりほっこりしたりと感情が忙しくなるので読んでいて飽きないです。いつも楽しませて下さりありがとうございます! (2023年3月26日 23時) (レス) @page25 id: b3dd7ca622 (このIDを非表示/違反報告)
キムチゲル(プロフ) - 儚さん» コメントありがとうございます!大好きとのお言葉、とても嬉しいです。別小説は、私の作品一覧から【reverse】とタイトルについたものになります。作品一覧への飛び方がわからなければ、トップページにリンクを貼りましたので、そちらからどうぞ。 (2023年3月24日 19時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キムチゲル | 作成日時:2023年3月2日 20時