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そんな、出て行っても仕方ないしそうした方がいいって理由を並べながら着替えを取った…取ろうと、した。
「……あれ？」
リビングから繋がる大きなクローゼットは、朝と同じく半開きのままだった。
続きを開けようとしても何かが引っかかって動かない。
「え、あ……ヒョ、ヒョン！ここ！ここにいます！」
ヒョン達に引きずり出されたアイツは、真っ赤な顔でぐったりとしていた。
「めちゃくちゃ熱い。体温計！おぉ、ありがとう」
ソクジニヒョンが何度か声かけても揺さぶっても目を開けない。
救急箱を持ってきたジミニヒョンは、冷却シートやかぜ薬を取り出して、「誰か呼ぶ？病院どうしよう」と慌てていた。
「取り敢えず落ち着こう。ユンギヒョン、Aの布団とかここに持ってきてくれませんか？」
「ん、わかった」
「取り敢えず水分を摂った方がいいはずです。テヒョン、スポーツドリンクとか、」
「み、見てくる！」
「なかったら塩と砂糖で作れるよ。僕も手伝う」
ナムジュニヒョンの指示でユンギヒョンとテヒョンイヒョン、ジミニヒョンがパッと動いた。
「震えてますね。寒いのかな」
「厚手のスウェット着せようか。ホビ、手伝って」
着替えさせる時に見えた、僕が一昨日つけた痕、白い肌が赤く火照る胸元。
アイツは、肌に触れた感触に体を縮こまらせて、ジタバタと暴れた。
『ゃ、…っ、ゃめ、て…っ』
「…汗かいてたから着替えるだけ。すぐ終わるから、ね」
アイツの顔をタオルで拭いたソクジニヒョンを漸く認知したのか、ひぐひぐと鳴っていた鼻も、ジタバタと動いていた腕もゆっくりと止まる。
これが僕とか、…ジミニヒョンやテヒョンイヒョンだったら、もっと暴れたんだろうな、なんて。
それでも警戒心は解けないのか、着替え終わるまではじっとソクジニヒョンの顔を見ながら体もこわばっていたのに。
ユンギヒョンが持ってきたマットレスに寝転がらせられて布団をかけられると、フッと途切れるように目を瞑った。
マネヒョンに相談して、明日の朝まで熱が下がらなかったら病院に行く、と結論が出て、アイツはまた起こされる羽目になった。
ヒョンラインが起こしても薄っすら目を開けるだけですぐに瞑ってしまってぐったりだったのに。
「僕がやる」って手作りのスポーツドリンクを片手に持ったテヒョンイヒョンが耳元で囁くと、絶望みたいな顔してパッチリ目を覚ました。
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キムチゲル(プロフ) - なつきさん» わぁあ！嬉しいお言葉をありがとうございます！毎日読んでいただけてるなんて…！光栄です。ちょっと後半の構成を練っているので少し間があきますが、更新頑張ります！ (2023年4月17日 19時) (
レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - たくさん更新嬉しいです〜！毎日のように1話から繰り返し読んでいます(^^) (2023年4月16日 19時) (レス) @page41 id: 95c8aadb34 (このIDを非表示/違反報告)
キムチゲル(プロフ) - 儚さん» 無事に読んでいただけて良かったです！飽きないとは…！とても嬉しいです！更新頑張ります！ (2023年3月28日 11時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
儚(プロフ) - ありがとうございます！18歳以上の年齢認証をしたら無事作品一覧からreverseが閲覧できるようになりました！キムチゲルさんの作品は胸が苦しくなったりほっこりしたりと感情が忙しくなるので読んでいて飽きないです。いつも楽しませて下さりありがとうございます！ (2023年3月26日 23時) (レス) @page25 id: b3dd7ca622 (このIDを非表示/違反報告)
キムチゲル(プロフ) - 儚さん» コメントありがとうございます！大好きとのお言葉、とても嬉しいです。別小説は、私の作品一覧から【reverse】とタイトルについたものになります。作品一覧への飛び方がわからなければ、トップページにリンクを貼りましたので、そちらからどうぞ。 (2023年3月24日 19時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キムチゲル | 作成日時：2023年3月2日 20時
