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ホビヒョンがAにキスした。
ちょびっと吸ってた。
濡れた唇、拭って去ってった。
たしかに、してたよ。
ダンスレッスン見に来るときも、楽屋でも、リビングでも。
チュ、って。
初めて見たときは三度見したし。
だってホビヒョンは何でもないことのようにそうしたし、Aは少し肩をすくめて驚いてたけど、それだけ。
何事もなかったようにまた動き始めてて、何それって。
僕が、僕たちがしたときは怯えて、苦しそうに目を瞑って震えてたのに。
でもまあ可愛いキスだから。
チュ、て。ぽっぽだからかなぁ、って。
チューー、のときも同じ反応って！なに！
唇拭われながらホビヒョン見つめて「おやすみなさい」…じゃないよ！！
ヒョンもヒョンで、呑気に僕に挨拶飛ばさないで！
返したけど！
『…でき、た』
「……ん、あぁ、うん、上手、だね」
出来上がったティラノサウルスを見つめながら満足そうに笑うなんて、…反則だってば。
本能煩悩欲望むき出しになりそうで、机に突っ伏した。
『…、…じょん、ぐぅ？…ぐあい悪い、ですか？ぁ、えと、…』
「えっ、あ、違う！何でもないから！平気！元気だから！」
あたふたと立ち上がろうとしたAの腕を引いた。
ちょこんと座り直してくれるの、いいけど。
さっきよりも近くに座ってくれるのも、すごく、いいけど。
「あー、…ホントに」
『…、…？』
「……あのさ、僕も…したい、…だけど」
うまく伝えられなくて、また机に突っ伏して、Aに視線を向けて見上げた。
よく分からない、って顔で首を傾げるAの純粋な…キレイな、僕に怯えていない瞳。
まだ薄っすら濡れている唇。
力の入っていない手首、白くて細い指に、反対の手を絡めた。
「僕も、キスしたい」
『っ、…』
力が入る前にAの後頭部を抑えて唇を重ねた。
チュウ、と合わせて、離して。
もう一度。
唇を食べてしまいたい衝動のまま、あむ、って。
閉じた唇に割り入ろうとして、すっかり硬くなってしまっていることに気づいた。
怯え、絶望、落胆。
僕を見つめる瞳を映したくなくて、額をつけたままで鼻を擦った。
「…僕のこと、…きらいになった？」
『…っ、…』
「…嘘、つかないでよ…」
震えてるじゃん。
今にも泣きそうじゃん。
もう、僕の絵を覗きに来てくれないでしょ？
僕の手を…握ってくれない、でしょ？
．
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キムチゲル(プロフ) - なつきさん» わぁあ！嬉しいお言葉をありがとうございます！毎日読んでいただけてるなんて…！光栄です。ちょっと後半の構成を練っているので少し間があきますが、更新頑張ります！ (2023年4月17日 19時) (
レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - たくさん更新嬉しいです〜！毎日のように1話から繰り返し読んでいます(^^) (2023年4月16日 19時) (レス) @page41 id: 95c8aadb34 (このIDを非表示/違反報告)
キムチゲル(プロフ) - 儚さん» 無事に読んでいただけて良かったです！飽きないとは…！とても嬉しいです！更新頑張ります！ (2023年3月28日 11時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
儚(プロフ) - ありがとうございます！18歳以上の年齢認証をしたら無事作品一覧からreverseが閲覧できるようになりました！キムチゲルさんの作品は胸が苦しくなったりほっこりしたりと感情が忙しくなるので読んでいて飽きないです。いつも楽しませて下さりありがとうございます！ (2023年3月26日 23時) (レス) @page25 id: b3dd7ca622 (このIDを非表示/違反報告)
キムチゲル(プロフ) - 儚さん» コメントありがとうございます！大好きとのお言葉、とても嬉しいです。別小説は、私の作品一覧から【reverse】とタイトルについたものになります。作品一覧への飛び方がわからなければ、トップページにリンクを貼りましたので、そちらからどうぞ。 (2023年3月24日 19時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キムチゲル | 作成日時：2023年3月2日 20時
