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あんな風に名前呼ばれたら僕の我慢も限界だった。
だけど、Aが僕の近くにちょこちょこ来るようになったのは、僕があれ以降手を出さずにいたからなんじゃないかって思ったら。
今の距離感を壊してしまう気がして、それもそれで悲しいし。
「今日、部屋で工作やるんだけど、見る？」
『…こう、さく？』
「…そ。ちょっと、いろいろ作る練習、しようかな、って」
『……行きたい、です』
「うん、じゃあお風呂の後、来な、よ」
別の理由を一生懸命探して、別に言い訳じゃなくてVライブのネタのためだし、って自分に言い訳を重ねた。
ナムヒョンは作業室に泊まる、って夜中にまた出かけて行った。
控えめにノックされたドアを、僕からは開けなかった。
「いいよー。入ってー」
余裕ぶりたかったのもある。
Aから僕の方へ来て欲しかったのも、ある。
あれ、来ないな？
何だよ、来ていいって言ったじゃん。
来たいって、言ったじゃん。
工作の手を止めて振り向こうとしたら、ガバッと覆い被さるように抱きつかれてビックリした。
「っ、あぁ、ヒョォン」
「ジョングワァー！」
「ヒョンだと思わなかったから僕、」
「部屋の前で困ってたからノックを手伝ってあげたんだぞー」
ドアの前に立ち竦んでいたAに、ホビヒョンはニコニコしながら手招きした。
Aは僕たちのやり取りに目をパチクリとさせていたけど、ホビヒョンと一緒に机を囲んで工作をし始めると、いつもみたいに僕の手元を楽しそうに見始めた。
「Aもやってみなよ。ペーパークラフトなら簡単だから」
『…これ？』
「うん。同じ数字を合わせていくだけ」
「ふふふ、こういうのやるの初めて？」
聞けば、ゲームもやったことなくて、ホビヒョンと練習してるらしい。
この前はソクジニヒョンに挑んだ、なんて楽しそうに話すホビヒョン。
Aは小さく頷いたりしていたけど、作業に夢中になり始めたら反応がなくなった。
そんなAを愛おしそうに見つめるホビヒョンは、Aの髪の毛をくるくるしながら次第に瞼が落ちてきている。
Aもホビヒョンに触られてることは気にせず、数字を探しながら完成図と見比べていて。
なーんか、この空気、ずるいなぁ、って。
割り込もうとしたら、ホビヒョンが大きな欠伸をした。
「よーし、僕はもう寝るよー。A、おやすみのチュ〜」
『…ん、ぅ』
「じゃ、ジョングギもおやすみ〜」
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キムチゲル(プロフ) - なつきさん» わぁあ！嬉しいお言葉をありがとうございます！毎日読んでいただけてるなんて…！光栄です。ちょっと後半の構成を練っているので少し間があきますが、更新頑張ります！ (2023年4月17日 19時) (
レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - たくさん更新嬉しいです〜！毎日のように1話から繰り返し読んでいます(^^) (2023年4月16日 19時) (レス) @page41 id: 95c8aadb34 (このIDを非表示/違反報告)
キムチゲル(プロフ) - 儚さん» 無事に読んでいただけて良かったです！飽きないとは…！とても嬉しいです！更新頑張ります！ (2023年3月28日 11時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
儚(プロフ) - ありがとうございます！18歳以上の年齢認証をしたら無事作品一覧からreverseが閲覧できるようになりました！キムチゲルさんの作品は胸が苦しくなったりほっこりしたりと感情が忙しくなるので読んでいて飽きないです。いつも楽しませて下さりありがとうございます！ (2023年3月26日 23時) (レス) @page25 id: b3dd7ca622 (このIDを非表示/違反報告)
キムチゲル(プロフ) - 儚さん» コメントありがとうございます！大好きとのお言葉、とても嬉しいです。別小説は、私の作品一覧から【reverse】とタイトルについたものになります。作品一覧への飛び方がわからなければ、トップページにリンクを貼りましたので、そちらからどうぞ。 (2023年3月24日 19時) (レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キムチゲル | 作成日時：2023年3月2日 20時
