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あれ、と思う。
さっきまで何をしていたのか思い出せない。
そういう状態になることが増えた。
『……テテ？』
TH「あ、起きた」
JK「A、ちょっと寝ちゃってただけだよ」
『んー、と？あれ。えぇーと。…ぁ、お店の飾り付け』
JK「みんなでやったから終わってるよ。あとはホビヒョンの完成を待ってるだけ」
『んんー、…テテ達のお出迎え出来なくてごめんね』
TH「……大丈夫。してもらったよ」
そうだっけ。
お出迎え、どんな会話をしたのか思い出せない。
ぼんやりと、モヤが…かかっている。
だけど、視界の風穴は小さな点になっていて、テテのほくろに被されば、欠けた場所なんて気づかないくらいだった。
JK「眠たい？…早起きだったからね」
『んーん、平気』
よいしょ、とグクの膝枕から起き上がって、その勢いでテテの、ふわふわになった髪に触れた。
TH「ふふ、髪、気になる？」
『んー…明るい色になった？あとパーマ？ふわふわなの可愛い』
TH「うん、パーマかけて、銀色っぽい色にしてみたんだ」
髪の毛が銀色だと、どうなるんだろう。
きっとキレイなんだろうな、と。
金髪だったというときと変わらない薄い色に映る髪から手を離した。
JK「A」
『ん？なにー？』
JK「…いや、お腹は空いてる？」
『うん。あ、ホビの手伝いしてくる！』
JK「え」
『グクも行く？』
JK「……いや、僕はここで待ってる」
テテのお兄さん達をチラリと見たグクの顔が何だか寂しそうだったから、いつもみたいに行ってくるねのキスをした。
HS「ヤァー、A、お手伝いしに来てくれたの？」
『うん！何か出来ることある？』
HS「そうだなぁー、Aもだいぶ料理できるようになったからね」
『んふふ、ホビの教え方が上手いから』
出来上がったチキンをソースに絡めて、粉チーズを振りかけて。
料理を運ぶ用のトレイに乗せて、持とうとした取手は大きな手に奪われた。
『テテは座ってて。今日は主役だから』
TH「じゃあコレは僕が運ぶ。飲み物何がいいか聞いてきたから、Aとヒョンの希望も入れて」
『そっか、飲み物忘れてた。ありがと！』
ホビと一緒にたくさんのコーラを注いで、自分用にぶどうジュースを注いだ。
．
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作者名：キムチゲル | 作成日時：2022年12月1日 7時
