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「ぶぇっくしょーい！」
爆発音みたいなくしゃみ。
体がビクッてなるのがわかった。
『…今のくしゃみ、誰の？』
JK「あ、起きた？」
TH「っクシッ、僕の。ごめん、起こした？」
『んーん、私の方こそ。いつの間にか寝ちゃってた』
JK「音、戻ったんだね。ヒョンのくしゃみのおかげかな」
『オッサンみたいだった』
TH「僕まだ23歳なんだけど」
あ、やっぱり笑い方はあの頃と同じ。
『もう一回ケーキ食べてみよっかな〜』
JK「お腹減ってるの？」
『うーん、減ってないかなぁ？』
JK「じゃあやめなよ」
TH「A、いつからなの？」
今度は真剣な顔。
言葉を探すように右、左、ゆらゆらと動く顔。
TH「耳とか…、…目、も？」
『うぅーん、いつ……いつ、かなぁ。テヒョ…テヒョ、ンと…いたときは普通だっけ。よく覚えてないんだ〜』
TH「テヒョンって…何それ」
JK「A、ホビヒョンとは違うんだから。ちゃんと敬語も」
TH「それは別にいいよ。呼び方はダメ。オッパ…でしょ？」
オッパ、何故かわからないけど目の前のこの綺麗な人には、その言葉を使いたくない。
ユンギには、店の客には使えるのに。
JK「A、大丈夫？」
『っ、ん？どうして？』
JK「手…すごく握ってるから」
爪が食い込んでいた右手をパッと離した。
いつの間にかグクの手を感じられなくなってた。
腕をつねってみても、頬を引っ張っても感じない。
『へへ、触ってるのわかんなくなっちゃった』
JK「うん、ほら、手貸して」
TH「2人は付き合ってるの？それで僕のことオッパって呼びたくないの？」
『付き合ってないよ。でもテヒョンはテヒョンて呼びたい』
JK「……」
TH「…じゃあ、テテにして」
『テテ？うーん、わかったぁ、テテね』
テテは、眉を下げてニカッと笑った。
TH「触ってるのも、わからなくなるの？そんなの、前はなかったよね」
『へへへ、テテの顔は知ってたけど、テテも私のこと知ってたなんてビックリだぁ』
TH「…え？」
『小学生になると部屋変わってたし、一緒に遊んだことないよね』
JK「うん…僕も覚えてない。ヒョン、ごめんなさい」
TH「…いや……で、いつから、なの？」
話を逸らすなって、よく怒られてたなぁ。
名前も顔も思い出せないけど、隣にあった花が灰色じゃないから、きっと小学校か中学校。
JK「ヒョン待って、」
『中学3年のときね、バージンじゃなくなったらこーなってたんだぁ。へへへ、オカシーでしょ』
．
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キムチゲル(プロフ) - ＃ピーチパイさん» ピーチパイさん、こちらでもありがとうございます！嬉しいです！ (2022年9月20日 23時) (
レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
＃ピーチパイ(プロフ) - 新作お待ちしてました。キムチゲルさん、好きな作者様なのでとても嬉しいです。応援してます！ (2022年9月20日 16時) (レス) id: 45ed2b8755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キムチゲル | 作成日時：2022年9月20日 14時
