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グクが驚いて嬉しそうにしているから、やっぱりこの人は記憶の中のあの子…あの人なんだと思う。
不思議そうに私を覗き込んだり、手をひらひらとさせて喜んだり、眉を上げたり下げたり、コロコロと表情が変わる。
忙しい人だな、と思った。
『ごめん、今耳が聞こえないんだぁ。あと、名前なんだっけ』
わぁ、すごく驚いてる。
グクと私を何度も交互に見て、グクに何かを言っている。
なんで、なんで、って頭を抱えだした綺麗な人の手に触れた。
その手は、あたたかかった。
『たまたま今は聞こえないだけだから。聞こえるときもあるから、そんな驚かないで』
"ヒョンの名前、キム・テヒョンだって"
グクの書いた文字を見て、なぜか頭にチクリと痛みが走った。
『てひょ…、きむ……キム・テヒョン』
"どこかで休む？久々の再会だし、3人でご飯食べるのはどう？"
昼のピークを過ぎた準備中のホビのお店でケーキを食べた。
グクは昼ごはん食べたくせにお腹空いたから、とチャーハンをたいらげた。
キム・テヒョンはチキンを何個か食べていた。
皿を片付けに来たホビが、どうだった？と手話で聞いてくる。
『おいしかったよ。チョコレートの味変えた？』
ホビが優しく、少しだけ哀しそうに笑った。
あぁ、間違えたんだと気づく。
イチゴが入ってなかったからチョコかなって。
『へへへ、ごめんね、これショートケーキかぁ。ふわふわしてて美味しかったのはホントだよ』
"少し休む？奥のソファ使っていいよ"
『んーん、大丈夫。グクと一緒にいたいから』
横並びに座っていたグクの手を引く。
あったかい。
ねむたい。
身体の中心が、痛い。
「A、また会おうね。…、…行くから。かな、…む、……、ら」
．
#######
Permission to...
こちらで迷走ぎみになりスランプに入りそうだったので、新作を作ってしまいました。
落ち等決めていない見切り発車です。
よければ評価等よろしくお願いします。
2022.9.20 キムチゲル
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キムチゲル(プロフ) - ＃ピーチパイさん» ピーチパイさん、こちらでもありがとうございます！嬉しいです！ (2022年9月20日 23時) (
レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
＃ピーチパイ(プロフ) - 新作お待ちしてました。キムチゲルさん、好きな作者様なのでとても嬉しいです。応援してます！ (2022年9月20日 16時) (レス) id: 45ed2b8755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キムチゲル | 作成日時：2022年9月20日 14時
