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私を覗き込む顔が怖くて、テテの胸に顔を埋めた。
握られている私の手は、切り離されたみたいに私から消えていく。
テテに抱きついているのかも、わからない。
『てて、…っ、テテ』
TH「ふふ、A、かわい…僕にぎゅーって、…、…」
JN「やー、ず、…い、ぞ。ヒョ、…、……い」
音が、…遠い。
遠く、なる。
ふわふわと、自分の体が浮いて真っ暗な闇の中を彷徨う。
そこで泣いてるのは、だれ？
半分脱がされたパジャマ。
股から……赤い血が……
あぁ、これは…
『っ！…、…てて？』
「あ、…えぇと…気分はどうかな？テヒョン呼んでこようか」
『…なむ、じ？』
NJ「ナムジュンだよ。すまない。ココは僕たちの家で、Aちゃんは、」
TH「あ！起きてる！ほらもう！だからナムジュニヒョンが取りに行ってって言ったのに！Aが起きて僕がいなかったらビックリするでしょう！？」
ねぇっ、って覗き込むテテが、…テテで、手を伸ばすと抱きしめてくれるから小さい子どもになったみたいだった。
TH「ほら、怖がってるじゃないですか。ヒョン、謝ってください。コワモテでごめんなさいって」
NJ「Aちゃん、怖がらせてすまなかった。だけどテヒョンア」
TH「ん？」
NJ「兄に向かってコワモテは酷くないか？」
TH「いひひ」
『えと、だいじょぶ、…こわく、ない。びっくり、しただけ』
音は霞みがかっていたけど、私に戻ってきていた。
テテのお兄ちゃんは、ゆっくりしていいよ、と私の頭を撫でて部屋を出ていった。
『あっ、いま何時？』
TH「ん？8時くらいかな」
『夜？』
TH「うん、そう、夜だよ」
カーテンは黒く見えて、朝なら透けて見える外の光がない。
部屋の天井には白く光るシーリングライト。
TH「A？大丈夫？」
『ん？だいじょー、ぶ。…ここ、テテの部屋？』
TH「そうだよ。勝手に連れてきてごめんね」
『んーん。私、また倒れた？』
TH「…うん。僕に抱きついたままだったから、ビックリしたけど、どこも怪我しなくてよかった」
ニコッと笑うテテの頬を触る。
感覚は戻ってる。
でも、どこか違和感。
『あっ、そうだ。スマホ！』
TH「ん？ちょっと待ってね」
はい、と私のカバンから取り出してくれたスマホで文字を打ってると違和感の正体がわかった。
真ん中が見えない。
あるはずのスマホの文字が、今打ったばかりの文字が、見えない。
．
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キムチゲル(プロフ) - ＃ピーチパイさん» ピーチパイさん、こちらでもありがとうございます！嬉しいです！ (2022年9月20日 23時) (
レス) id: eaa77fda60 (このIDを非表示/違反報告)
＃ピーチパイ(プロフ) - 新作お待ちしてました。キムチゲルさん、好きな作者様なのでとても嬉しいです。応援してます！ (2022年9月20日 16時) (レス) id: 45ed2b8755 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キムチゲル | 作成日時：2022年9月20日 14時
