居残り系帰宅部ちゃんは今日も【歌い手】に愛される

ろくなことないね(笑顔) ページ39

「へー、きなこの家ってここなんだ」


「おい浦田、何だそのきなこって」



あだ名とかいいやがったらたぬきうどん食わせてやる←




未だべたべたで離れない真冬を引きずるように下校して、なんだかんだ私を先に返してくれるのはイケメンだなぁと思ってやらんこともなかったり……






「きさ“き なこ”じゃん」






……撤回。全くイケメンじゃない。


はい我ながら名案〜♪とか抜かす浦田の膝裏を蹴ってやった。


「いってっ」


「ふざけんな浦田、次呼んだら坂田と結婚してやる」


ごめん坂田完全に巻き込んだ(真顔)



「……きなこ」


「明日坂田にプロポーズしますよろしく」


この野郎私をなめるなよ()

その気になれば坂田の一人や二人……


……ん?ふた……り…??

そんないっぱい坂田がめっちゃいるとかなんの罰ゲーだよっ…!!!!





みんなバケツとお友だちじゃねぇか…!!一人一個ずつぶら下げてんじゃねぇか…!!(忘れた頃に掘り出すスタイル)







「…坂田と結婚するの」


　


もそり、と耳元で呟く真冬は完全におっきい赤ちゃんである。




私が坂田と結婚したら君のお父さんも坂田だね(錯乱)





「うん、坂田と結婚するよ」←





首に回る真冬の腕がびくっと震えて、肩にさらっさらの髪と額を押し付けられる。




　





　




「………やだ」








　









　





「菜子ちゃんと結婚するの僕だもん……」








　






　





………え!?


お前なに言ってるか分かってるか!!??
そもそも結婚ていうのはな今から考えなくてもいいものなんだぞ‼(言い出しっぺ)


ほら浦田すげぇ顔してるぞ!!見ろよくそ面白いから!!(最低)



はいはいと適当()に流して背中をとんとんすると真冬はすり寄ってきた。






お、おい誰かに見られたら______
　




　






　







　








　




　




　




　









　




　



　


「_____あ、菜子」






　







　








　





　






　



　







　



　






　




　


「…………げっっっ」



「あ、先輩…」









　



どうやらこいつを知っているらしい浦田がやべっという顔をすると、

刃物みたいに鋭い敵意が向いてる真冬は何かを察して、私を抱き締めたまま顔をあげた。









　








　
「どうも、菜子の お友達 だよね?









　






　





　




　





　




　






　





　







　菜子の兄、３年の木崎司です!」

学校を牛耳る兄の妹は空気→←泣くなよ( ´・ω・`)

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