【Eddsworld】彼らとすごした日々

Tord ページ9

今隣にいて葉巻を吸っている人は隣人のTord。となりに住んでいて顔を合わせる機会が多かったわけか、こうして家に遊びに行くほど仲良くなった

「お、どうした？もしやオレに惚れちゃったか」

あながち間違ってはない。葉巻をふかしている姿が様になっていたからだ。でも、認めるのが悔しいので首を横に振ってやんわり否定する

「素直になれってー。まあいいけどさ」

愉快そうにケラケラ笑う。彼に影響を受けたせいか煙草に興味が湧いてきた。体に悪いことは百も承知だが、やはり1度は憧れるのが葉巻や煙草だと思う

「煙草を吸いたい？まだお子ちゃまには早いと思うけどな」

ちょっと歳が上だからってマウントをとらないでほしい。尚更自分も吸ってもう大人だ、ということを示してやりたくなった。必死に煙草が入った箱を奪おうとする。が、相手も背伸びして手を上にあげているので全く届かない

「仕方ねえな…ほらよ」

彼は痺れを切らしたのか、ふいに口の中に何かを突っ込んだ。煙草かと思ったが明らかに違う味、ふわっとミントの味がする。これはたぶん…ココアシガレットだ。隣で声をあげて笑ってる。またからかわれた！

「アハハハ！煙草かと思ったか？ザーンネン、Aはお菓子食べて我慢しとけ」

仕方なくココアシガレットを食べる。スーッとするのに甘い独特の味が口に広がる。若干拗ねながら食べ進めていると、急に顔を近づけてきた

「A、オレにも1口ちょうだい」

友達の距離とは思えない間近でそんなことを言うと、もう片方の方から食べていたココアシガレットを齧られてしまった。そのまま徐々に顔が近づいて行きキスできる距離になり、反射的に目を瞑る。…と彼はふいに顔を離した

「期待しただろ？これはまだお預けだ」

人差し指を口にあて、にやけた顔をする。またからかわれてしまったのでいつか仕返ししてやりたい

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