Edd(future) ページ8
知らない場所へ飛ばされた。先程ヘンテコな機械を見つけ、そしてなんだか押してはいけないボタンを押してしまった。押してはいけないと言われると押してみたくなるのが人間なので仕方ないか、と自己解釈をする
『あのー…誰かいませんか?』
当然ながら反応がかえってくることもなくなんだか怖くなってきた。知らない場所で1人というのは不安を感じさせる。そもそもどうやって元の場所に帰ればいいのか
そんな不安を抱きながら心細く歩いていると、1つの大きな黒い影が見えてきた。だんだんと近づいてきて見えるようになってくると相手は驚いた表情で喋りかけてきた
「君…Aか!?」
相手はこちらのことを知っているらしく名前を呼ばれ肩を掴まれる。申し訳ないけど誰だか分からなかった。顔には顎髭が生え黒のロングコートの中には特徴的な緑色のパーカーを着ている。ん…?緑色のパーカー??
自分のことを知っていて尚且つ緑色のパーカーを着ていた友人は1人しかいない
『もしかして…Edd?』
数日会わなかっただけだが急に容姿が激変した彼。何があったんだ、と思ったがそれ以前にどうしてこんな不気味な場所にいるのか
「ああそうだ。まさかこんな所で過去の君に出会えるなんて」
彼によるとここは元いた場所の未来の姿だという。つまり彼も未来での姿ということだ。あまりに変わり果てた姿に最初は疑ってしまった。この未来について色々聞かせてもらった
「___言えることはこれぐらいだな。あと…いややっぱり辞めておこう」
彼は何かを言おうとしたがためらった。隠し事はしないでほしい
『教えて。たとえ暗い話でも全部受け止めたい』
彼は少し考え込むと決意したようにこちらに向き直った
「未来のAはもう、いないんだ」
予想の斜め上の回答に衝撃を受け思わず息を飲む。嫌な汗が頬を伝った
「俺があの時引き止めていればこんなはずは…」
当時のことを思い出したようで彼は俯き暗い顔をする。亡くなったことを伝えられた自分より相当参っている。そして彼はやっと落ち着いたようで不意にこんなことを言った
「このタイミングで言うのもあれなんだが…実はAのことが好きだったんだ。当時の俺はその想いを伝えられずに終わった」
突拍子もない事を言い始めたので頭は軽くパニック状態になってきた。そんなこともお構い無しに彼は両手をそっと握ってくる
「過去の俺は必ず君を守る。未来は良い方にいかないかもしれない。それでも俺と一緒にいてくれるか?」
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推しを推してけ(プロフ) - さとうみさんさん» さとうみさん!!いつも陰ながらEWの短編集読ませていただいてます…!羨ましいなんて光栄です(⑉・ ・⑉)ありがとうございます、頑張ります! (3月19日 19時) (レス) id: fba0c75805 (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - 初めてのコメント失礼します、とても書き方が好みでさらさら読めます!両性向けはすごいですよ!わたくしには無理な芸当ですね、羨ましいです。これからも無理せずに頑張ってください! (3月19日 19時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
推しを推してけ(プロフ) - あるまじき存在ではないアルマジロさん» ご期待に添えて良かったです(՞ ¨̮ ՞)こちらこそ素敵なリクエストを提供していただきありがとうございました! (3月9日 10時) (レス) id: fba0c75805 (このIDを非表示/違反報告)
あるまじき存在ではないアルマジロ - お待ちしてましたぁ〜! これだ、私が見たかったのはこれですッ!もう読んでいるうちに、夕日で照らされている二人と教室が目に浮かんできました!絶対あのTordって奴は、何かしら企んでるんですよねぇ〜 でも、それがいい! 書いて下さりありがとうございます! (3月9日 7時) (レス) @page14 id: d9deafb208 (このIDを非表示/違反報告)
推しを推してけ(プロフ) - あるまじき存在ではないアルマジロさん» とてもいいシチュエーションですね…提供ありがとうございます。今書いてるものを書き終わったら書こうと思います! (2月23日 3時) (レス) id: fba0c75805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:推しを推してけ | 作成日時:2024年1月6日 21時