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Candle 13 ページ14

ずっと好きやった。
…でも。



Aは、元々俺のものなんかじゃなかった。









それを痛いほど理解するたびに。

だんだん、
視界が、まるで蝋燭のように
ゆれて輝き始めてくる。


泣くなんて、
カッコ悪い。

…そう思っても、



どんどん輝きは
増していくばかりで。





うれし涙か、
悲し涙か、
悔し涙か。

そんなのはどうでもいい。


ただ、今はこの涙を
おさめなければいけない。



…そう思っても。



…やっぱり、
輝きはもっと強くなる。







男「…どうしたん?」




隣にいた男の人が
心配そうにのぞき込んできた。









 「…あいつが、
  ほんまに自分の幼馴染で、
  よかったな、って、
  思ってたんです。」




…今は。
そういうことにしておこう。
そうやって、心の灯を吹き消す。

今俺のすることは、それだけやから。


そうしたら、いつか。
冗談として言える日が来る。



…きっと。









ほんま、おめでとう。




…困ったら。
いつでも相談して。


そしたら。
お願いやから、
もう一度だけ会わせて。


そうしたら、
今までと違う灯、
届ける。





そう君に思った瞬間、
蝋のように、

涙が溢れだした。









…いつまでも、大好きやから、さ。



Fin.

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作者名:T.P.Inf | 作成日時:2014年11月3日 12時

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