余計に思い出したソレ ページ10
『んえ、あっ、はい…？』
終始よく分かってなさそうなAさんと気分が悪い俺を置いて、そのまま出口の方へと歩いていった。
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『うわぁ、ありがとうって言い忘れちゃったよぉ〜…！どうしよう』
それに反して、どうでもいい様なことを悔やんで眉を八の字にするAさん。
俺とAさんの間に開いた空席をそのままにしながら、俺も同じようにチューハイを頼む。
すると、そんな俺を不思議そうに見つめて『あの人、ミンギュ君のお知り合い、、？』だなんて言ってきた。
「…ユンジョンハン、…高校の時の先輩だよ。」
拗れに拗れまくった、だけど。
『へぇ〜！すごいねぇ！私、会社にそういう人居ないよ〜！』
俺の声のトーンやわざと嫌そうに言ったその言葉に全く気付くことなく、逆に羨ましがるAさん。
「…居なくていいよ。変に学生時代のこと引っ張りだされても面倒臭いだけだし」
『…そうかなぁ〜？ 昔から知ってる人って、なんか安心しない〜？』
「…どうだかねえ」
本当はもっと色んな人と交流したりしないといけないはずなのに
また話すのもこの子だけで終わりそうなこの時間を、そのままにしてしまった。
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『ねぇねえ？これすごい美味しいよ？！ 』
しばらくいつも通り馬鹿みたいな話をしていると、急に目を輝かせて何かを見せてきたAさん。
どうやらふと頼んだ焼き鳥が思ったより美味しかったらしい。
「あぁ、そう？良かったじゃん笑」
『すごいねえみんぐ君〜！！ お店選びも上手い！』
…いってもただ、大人数入れて綺麗な居酒屋って適当に調べただけなんだけど。
小さい口にこれでもかと詰め込みながら、幸せそうにそれを噛みしめている。
「俺も貰っていい？」
『もちろん！ どうぞどうぞ！』
あまりにも美味しそうに食べるもんだから、ついそう聞くと
その皿を俺にぐっと近づけて、食べてる時よりもどこか嬉しそうな顔をするAさん。
「……なんか、嬉しそうだね？」
『自分が美味しいってすすめたご飯、誰かに食べてもらうのって嬉しくならない？』
食べてる俺の顔をずっと見続けて、にっこにこしたままそう言う。
……その無邪気さは、まるで本当の子供みたいで。
「美味しいよ」
どこか言ってほしそうな言葉を、分かっててあえて言ってしまった。
いや、別にAさんが作ったわけじゃないんだけど。
頬を緩ませて”でしょぉ〜”だなんていう彼女の顔を見ると、なんとも言えない気持ちになった。
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月紗?(プロフ) - かなさん» 読んで下さりありがとうございます。最近更新があまり出来ておらず申し訳ないです…😢🙏 近々更新する予定ですので宜しければ少しお時間頂けるとありがたいです🙇♀️🙇♀️ (4月18日 23時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます！ (4月16日 22時) (レス) id: b3d6bb1234 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レイさん» 大変失礼いたしました。改めて表記をさせて頂きました、申し訳ございません😢🙏まだまだ未熟な私にこのようなご指摘をして下さりありがとうございました😭💞 (2月17日 12時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - パロディならパロディとわかりやすいところに表記して欲しいです... (2月17日 12時) (レス) id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年4月19日 17時
