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それからは朝の事を全部綺麗さっぱり忘れる為に、仕事に集中した。
少し手を止めるだけで今朝会ったヒョンだったり 耳にしてしまった言葉だったりを思い出すから
無理やりかき消しつついると、いつのまにかお昼の時間になっていた。
お昼の時間はAさんが毎回着いてくるので(本人はたまたま行く所が一緒になるだけだと言い張っているけど)もう一緒に食べるのが手っ取り早いと最近は2人で適当に食べに行っているのだが。
『わぁぁ……やっとだああ…』
今日もお昼になると喜びのあまりでかい声を出すAさんは、いつもみたいにピン！と立ちあがって”今日何食べる？！”だなんて聞くより前に
『……あ、…そうそう、お昼に呼ばれてたんだ〜、ミンギュ君ごめんね！先食べといて』
なんていって、少し残念そうにしながらこっちを見つめてきた。
「……誰に、？」
別に誰かなんて、本当はどうでもよかったのかもしれないけれど
こんなこと滅多になかったから ついそうやって聞いてしまった。
『ユアちゃんって子だよ！確か営業部じゃなかったかな？』
＿＿”ユア”
その名前が耳に入った瞬間に ずっと頭の中で彷徨っていた物が強く現れた
ふとそれに彼女の顔を見つめるも、彼女はきょとんとしていて
きっと今俺は相当酷い顔をしているんだろう、なんて自分でも思った。
変な反応をする俺を不思議そうに見ながらも、ゆっくり立ち上がるAさん。
「……いや、行っちゃダメ」
遠くなりかけたその手を咄嗟に掴むと、ぴくりと肩を震わせてからばっとこっちを振り返って。
『えっ、なんで〜？ 待たせちゃ悪いよ』
純粋でくりっくりなその目。
その目が真っ黒に汚されてしまうんじゃないかって、心配になってしまっては握った腕が離せなくて
……俺には何一つ関係ない事だ、それに あの噂が全て正しいわけじゃない。
「…なんで急に呼ばれたの？」
そう分かってるつもりでも 頭より勝手に口が余計な事を言ってしまって
.
『わかんない、でも話があるから来てって…』
案の定Aさんは困ったように掴んだ腕と俺の顔を交互に見ながら首を少し傾げた。
それでもやっぱり心配が心の中から湧き出てしまう自分。
もし噂をされてたみたいに、何かしらAさんが被害を受けたら…だなんて考えたら
「……じゃあ、俺も行く」
『……へっ、…なんで……？！』
「外で食べるから結局俺もここ出るし。どこに呼ばれてるの？」
つい、そんなことをまた口走ってしまった。
続く
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月紗?(プロフ) - かなさん» 読んで下さりありがとうございます。最近更新があまり出来ておらず申し訳ないです…😢🙏 近々更新する予定ですので宜しければ少しお時間頂けるとありがたいです🙇♀️🙇♀️ (4月18日 23時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます！ (4月16日 22時) (レス) id: b3d6bb1234 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レイさん» 大変失礼いたしました。改めて表記をさせて頂きました、申し訳ございません😢🙏まだまだ未熟な私にこのようなご指摘をして下さりありがとうございました😭💞 (2月17日 12時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - パロディならパロディとわかりやすいところに表記して欲しいです... (2月17日 12時) (レス) id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年4月19日 17時
