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しばらく電話の対応をしてふと時間を見ると、もう既に休憩時間は終わっていた。
そもそもこの状態でもう一度休憩室に戻れるとも思ってはいなかったが、本当にウォヌ先輩とAさん2人だけで放ってきてしまった。
……若干まだ心配もあるけど、Aさんがコミュ力オバケだからなんとかなるはず。
気まずかったらどっちかが早めに逃げるだろうし……ああいや、以前泣きそうになりながらブラックコーヒーを無理に啜っていたどっかの誰かさんは意地でもあそこに居続けるかもな。
『みんぐ君みんぐ君！』
色々そう考えながら作業に取り掛かろうとした時、
再び遠くから結構な声量で俺の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「ヤー、だから。ちょっとは静かに来てって……」
何度言ったらこの子は人を呼びながら走ってくるのを辞めるのだろうか。
『っあ、…ごめん…！』
ほとんど呆れた感じで振り返れば、今思い出したかのような表情で両手に口を当ててピタッと止まる。
「で、何？」
『あのさ、ほら…さっき休憩室にいらっしゃった方、いるでしょ……？？』
「え？あぁ、うん」
俺が聞き返せばちょこちょこと小さい歩幅で近づいて横のイスをがらがら、と引っ張って
浅くその上に座ってから、少し俺の方に乗り出すように話続ける。
さっきとは打って変わった小声に、何か重要なことを言うのかと思って俺も耳を近づけると
『…クールでかっこいいね……！ びっくりしちゃったよ〜、』
なんて、目を少しだけ大きくしながらこそこそっと伝えてきた。
それに思ったよりしょうもないというか、あまり重要な話ではなくて拍子抜けする俺。
……なんだ、まあ。…何かしらヒドイ話聞くよりかマシか。
「喋ったの？先輩と」
『うん！よろしくお願いしますって！それによく見たらブラックコーヒー飲んでたの〜〜、すごいよねえ、大人の余裕って感じ？！』
「…他には？」
『挨拶してすぐ戻られたよ！ 先輩方ってみんなブラックコーヒー飲めるのかなあ、あれって…＿＿』
「……(逃げられてんじゃん)」
てっきりかっこいいだなんて言うから会話はしたと思ったのに、なんか思ってたのと違かった。
…目をキラキラさせて感心してそうなAさんは、どうやら開始早々逃げられたということに気づいてない無いみたいだし。
まあ、本人がそれに気づいてないならそれでいいか、と思いつつ
「…ほら、仕事仕事。」
シンプルにウォヌ先輩をかっこいいと褒めた言葉に対して何故かモヤがかかってしまった心を誤魔化すように Aさんへとそう放った。
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月紗?(プロフ) - かなさん» 読んで下さりありがとうございます。最近更新があまり出来ておらず申し訳ないです…😢🙏 近々更新する予定ですので宜しければ少しお時間頂けるとありがたいです🙇♀️🙇♀️ (4月18日 23時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます！ (4月16日 22時) (レス) id: b3d6bb1234 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レイさん» 大変失礼いたしました。改めて表記をさせて頂きました、申し訳ございません😢🙏まだまだ未熟な私にこのようなご指摘をして下さりありがとうございました😭💞 (2月17日 12時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - パロディならパロディとわかりやすいところに表記して欲しいです... (2月17日 12時) (レス) id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年4月19日 17時
