- ページ3
『みんぐ君〜！ やっとお昼だよ〜、、お昼何食べるのー？』
「……だから、俺みんぐじゃなくてミンギュだって」
『え〜、こっちの方が言いやすいよ〜？』
「(……知らんがな)」
お昼休憩に入って3秒ぐらいで、隣で大きな声を出したAさん。
それにびっくりさせられながらも、相変わらずな彼女にため息をつく。
ここ最近、やっと仕事や環境に慣れてきたっていうのに。
未だ彼女は入社当初から変わらないテンションと、やらかし具合で進んでいる。
昨日なんか、大事なファイルをゴミ箱に突っ込もうとしていたし。
在庫確認の仕方をまるきり間違えて部長に初っ端からブチギレられていた。
「……わかった、Aさんは今度ある社内運動会の計画を立てて。結構急ぎめで」
何かの整理や在庫確認、発注とかいう仕事は多分彼女に2億パーセント合っていない。
…部長も部長だよ。 なんでこういう仕事押し付けたんだか。
仕方なく俺のと仕事を交換して、彼女が大量に持ってた細かい仕事を全て片付けた。
・
「……で。なんでAさんも着いてきたの？」
『私もちょうど今日、ここのトンカツ食べたいなって思ってたんだよ〜！ふふーん♪』
エレベーターを降りて、フロントのお姉さんに挨拶をするまで気が付かなかった俺の背後に付く小人の存在。
”あらミンギュ君、今日はすっごく可愛い子とランチするのね〜”
そうどこか母親のような目で俺の後ろを見ながら微笑んだお姉さん。
目線を辿り後ろを向くと、そこにはぐぃーん！と俺をのけぞるぐらい見上げているAさんが。
俺と並んで歩こうと、だいぶ小走りで既にはあはあ言いながら『みんぎゅくんは、なに……食べるの？』なんて聞いてくる。
「……焼肉定食にしようかな、って。」
『へ、へぇ〜！、…こんど、それにしようかな〜！』
.
「……はぁ、歩きにくい。」
普通にゆっくり歩いてる俺の横で、そんな急かされたらなんかやだ。
食堂なんてもうすぐそこなのに、息上がりまくってるし。
『……えぇ、っ……どうしたの？、なんか落としたの、？』
「……いいえ、別に。。」
……なんか、バカすぎてムカつく。
痺れを切らして亀より遅いんじゃないかぐらいのスピードで歩くと、やっと普通に歩き出したAさん。
別に、わざわざ俺に並ぼうとしなくていいのに。
こんな感じて四六時中引っ付かれるとなるとだいぶ面倒だな……なんて思いながらも
『う〜ん！やっばり私の目は間違ってなかった〜！！おいしい……』
「あぁ、そーですか。」
結局ご飯は隣同士で座って食べることになった、とさ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 476人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月紗?(プロフ) - かなさん» 読んで下さりありがとうございます。最近更新があまり出来ておらず申し訳ないです…😢🙏 近々更新する予定ですので宜しければ少しお時間頂けるとありがたいです🙇♀️🙇♀️ (4月18日 23時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます！ (4月16日 22時) (レス) id: b3d6bb1234 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レイさん» 大変失礼いたしました。改めて表記をさせて頂きました、申し訳ございません😢🙏まだまだ未熟な私にこのようなご指摘をして下さりありがとうございました😭💞 (2月17日 12時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - パロディならパロディとわかりやすいところに表記して欲しいです... (2月17日 12時) (レス) id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月紗? | 作成日時：2023年4月19日 17時
