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『この辺り、新しく出来た建物が多いんだってね〜！
就職するまで行ったことなかったから、まだ慣れないな〜』
「そうだね、俺もまだ慣れない」
生まれたところも、一人暮らししている所も別に田舎って訳でもないから
こういうネオンな都会に完全にギャップで殺されることは無いけれど
やっぱり見慣れない建物や看板が立ち並ぶとすこしだけたじろぐ。
『だからこの辺りに詳しい先輩に色々教えて貰ってるんだよね！
……あっ、そう！あそこに新しいカフェが出来たんだって！』
誇らしげに笑ったかと思えば突然とそう、遠くにあるオシャレそうなカフェを指さして走り出した。
「…っちょっと！」
すぐ向かいは車道で、信号が赤に変わって数秒の所なのにそこをそのまま渡ろうとする。
一気にヒヤっとして何も考えられなくなってから、少しづつ遠ざかる彼女の背中を追いかけて
車が来るギリギリのところで思い切り彼女の細い手を掴んで、自分の方へ引っ張る。
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.
『っうぐﾞっ！』
思ったより強く引きすぎたのか、彼女が単に軽すぎるのか
すごい勢いで俺に当たり、俺のみぞおち辺りに頭をぶつけるAさん。
「っあ、ごめん」
『……ててて、… いやいや、！こっちこそごめんね〜…！全然車見てなかったや、、』
一瞬だけピタッとついた体と、自分のおでこを擦りながら俺を見上げる顔に少し
少しだけ、幼い可愛さを感じてしまったけれど
「……マジ気を付けてよ。いつか死ぬよ」
危なっかしくてそれどころじゃなかった。
この子ほんと恐ろしすぎる。絶対早死にする。
『ありがとう…以後気をつけます、、』
未だ掴んでいた腕を降ろしてみると、恥ずかしそうに頭をかいてまたちょこちょこ歩き出した。
……なんかもう、普段からそうだけどさ
小さい子みたいに目を離したらすぐどっか行きそうで、今のでもっと不安感が大きくなった。
.
「…じゃ、家帰ったらちゃんと鍵閉めて。
…走ったりする時はせめて周り確認してから。」
しばらく歩いて駅に着いた時、分かれ道でそう言う。
どうやら幸い最寄り駅は近いが”一緒”ではないみたいでちょっと安心した。
『ふふ、ありがとう！ ミンギュくんも気をつけてね！
最近電車でスリが多いんだって！』
俺、お母さんみたいだなとか思いつつそのまま返してくれる彼女の純粋さに少しだけ笑って
ちょっとした好奇心で、電車のドアが閉まって彼女が背を向けてからもその後ろ姿を見続けていると
歩き出して3歩目でタイルの溝に躓いていて、もっと笑ってしまった。
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月紗?(プロフ) - かなさん» 読んで下さりありがとうございます。最近更新があまり出来ておらず申し訳ないです…😢🙏 近々更新する予定ですので宜しければ少しお時間頂けるとありがたいです🙇♀️🙇♀️ (4月18日 23時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます！ (4月16日 22時) (レス) id: b3d6bb1234 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レイさん» 大変失礼いたしました。改めて表記をさせて頂きました、申し訳ございません😢🙏まだまだ未熟な私にこのようなご指摘をして下さりありがとうございました😭💞 (2月17日 12時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - パロディならパロディとわかりやすいところに表記して欲しいです... (2月17日 12時) (レス) id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年4月19日 17時
