おてんば娘 ページ14
『やっとご飯食べれる〜〜！』
うちの会社はちゃんと定時に上がらせてくれる超ホワイト会社なので
定時をすぎた瞬間、Aさんはよくそういう。
たまにお昼を抜いてたりするからかなんなのかは知らないけれど。
『ねえみん君〜？ みん君ってどの辺にすんでるの？』
「なんで急にそんなこと？」
パソコンのデータ保存が100%になるまで待っていると、隣で荷物を詰めて帰る用意をしているAさんがそう聞いてきた。
『だって、この前ショッピングモールで会ったでしょー？ そこから何か気になっちゃって！』
「……秘密だよ」
『えー、なんで〜！！』
流石にこれで教えたら何かが起こりそうと言うか、これからも道端でばったり〜だなんていう馬鹿げたことが起こりそうで怖い。
「やっぱお互いのプライバシーは守らないといけないじゃん？」
『おぉ〜、、そう言われれば確かにそうだね？！ごめんね』
俺のぐちゃぐちゃな言い訳も疑うことなくすぐ納得する彼女だから、余計わかんなくなる。
.
「……さ、お疲れ様でしたー」
『お疲れ様でしたー！』
全てを終え会社を出てふと後ろを見ると
『^^』
笑顔で手を振ってくるAさん。
……いや、駅はこの方向にしかないし電車通勤ならこの辺りまで道が一緒なのは分かるけど。
「……ねぇ、最寄り駅どこ？」
不審に思ってUターンして、目の前でそう聞いてみると
俺の顔を見るために首を仰け反らせて見て、
『うえ、…お互いのプライバシーは守らないといけないんじゃ……？？』
と、本当にただのド正論をぶちかまされた。
ぐぅのねも出ないわな。
……さっき断ったばっかなのに何聞いてんだ俺。
「……そうだよ、守らないと」
『でしょ〜！』
街灯や車のライトが目立つ歩道で2人立ち止まってそんなことを言う
もはや自分でも何がしたいのか分からない。
とりあえず無かったことにして貰って、さっきまで距離が空いていたのがリセットされながら
地味に彼女の歩くペースに合わせて歩く。
『今日はね〜、お味噌汁に鶏肉入れようと思ってるの！
みんぐ君が美味しいって言ってたから』
「あぁ、そうなの？鶏肉はちゃんと火通さないと危ないからちゃんと火かけるんだよ」
『うん！もちろん！』
お腹空いた〜って肩にかけるバッグをゆらゆらさせながらそう言うAさん。
「俺もじゃがいも、入れてみようかな」
前はあんなに拒絶したものの、相手に先に寛容されたら食べてみたくなるのが人間…でしょ？
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月紗?(プロフ) - かなさん» 読んで下さりありがとうございます。最近更新があまり出来ておらず申し訳ないです…😢🙏 近々更新する予定ですので宜しければ少しお時間頂けるとありがたいです🙇♀️🙇♀️ (4月18日 23時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 続きが気になります！更新待ってます！ (4月16日 22時) (レス) id: b3d6bb1234 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レイさん» 大変失礼いたしました。改めて表記をさせて頂きました、申し訳ございません😢🙏まだまだ未熟な私にこのようなご指摘をして下さりありがとうございました😭💞 (2月17日 12時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - パロディならパロディとわかりやすいところに表記して欲しいです... (2月17日 12時) (レス) id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年4月19日 17時
