甘い誤解には気をつけろ！ ページ26
JH「はは〜ん、もしや、少女漫画的な展開でもあったんだな？」
『……黙ってください』
JH「えーい、焦れったいな。教えてくれていいんだけど」
あんなことがあった後日、朝イチから訪問してきたのは店長のファンでもなく、前まで来ていたお客さんでもなく、 つい最近仕事が忙しいとかいって連絡を拒否してきた男だった。
私自身未だに昨日の出来事に理解が追いついていないというのに、ジョンハンさんは普段通りに戻った店長と、反対にキョドる私を見て何となく解決したんだと察したらしい。
そのせいで何を思ったのかだるいいじり方してくるけど……こちとら昨日の夜からずっとハラハラしたまんまでそれどころじゃない。
店長のせいで寝付けなかった私の身にもなって欲しいほんとに。
『…ただ、詰問責めされただけですよ。……ほんと。』
JH「へぇ… じゃあ、冷たかった理由わかったんだ？」
『…さあ、？
私が色々あって店長から貰ったネックレス付けてなかったから、、みたいな。』
JH「ふーん、、へぇー……ほーん？」
『気持ち悪いですね、なんですか。』
JH「女の子に気持ち悪いとか初めて言われたんだけど」
まだ何かあると勘違いしてるらしく、冷静に返したらちょっと凹まれた。
JH「それだけなら、なんで俺があげたキーホルダー外したの？
鞄に着けてるって言ってたのに」
そう言われてから、チラッと店長が聞いていないのを確認してジョンハンさんに鞄の中を見せる。
『……つけてますよ。表に出してないだけで。』
JH「…やっぱり。ジスになんか言われたんだろ？」
『……どうでしょうね』
……この小悪魔はなんでこうも勘がいいんだ。
JH「僕があげたやつだけ付けてとか？言われたんじゃ？」
『……』
JH「……顔赤！！」
…そして私は、なんでその言葉と店長を重ね合わせて思い出してしまったんだ。
『…寝てないだけです』
JH「それ言い訳？笑笑」
ほんと、全部寝不足のせいだ。
＿＿＿
JH「……ほんと、困っちゃうよね〜、シュアったら〜
1人で勘違いして妬いちゃうなんて〜〜」
そう言ってキャッキャするジョンハンさん。
『あの、私に下さったキーホルダーに天使が2人いるのって、どういう事ですか？』
もし、昨日店長が言ってた通りならこの2人は…ジョンハンさんと、私？
だったら私、恥ずかしくてというか嫌で付けれないんですけど。
タルトの生地を作るだなんて言ってるんるん奥に消えてった店長を目で追ってから
ジョンハンさんは口を開いた。
JH「…元々これは、Aさんに会う前からAさんに渡したいと思ってたやつなんだよ」
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作者名：月紗? | 作成日時：2022年10月16日 23時
