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「……4.5年振りにあったおばちゃんにまで傷抉られると思って無かった」
『子供と御年寄は嘘つけないからね〜、、仕方ないよ』
「お前まで俺の敵かよ」
『…態度のでかさで勝ってるからいいんだよ！』
「、、帰る。」
『嘘だよ。ごめんってば』
思ったより沢山買ってしまってから、2人でちょっとした袋を手にぶら下げて
近くのよく遊んでいた公園のブランコに座って、そんな話をする。
当時では買うことができなかった量のお菓子を
今こうして当時と変わらない人と食べているんだから不思議だ。
『ほら、はい。』
「……？なんだこれ」
駄菓子屋のおばちゃんに痛い所を突かれてから、ご機嫌ななめのジフンに
昔からジフンがずっと口にしていた小さな飴を渡す。
『この飴好きでしょ？』
「あー。 懐かし。」
渡した瞬間包み紙を器用に外して、口にほおりこむ。
その包み紙を畳みながらコロコロと飴を舌の上で転がす仕草は、やっぱり何も変わっていない。
「…これコーラ？」
『、あれ？ ソーダ渡したつもりなんだけど、』
「……コーラだよ。」
思い出にふけっていると、隣からそんな声が聞こえてきた。
袋の中に詰め込まれた沢山のお菓子をかき分けて、もうひとつの飴を見つけ出すと
私の手の中にはソーダの絵が書いてある飴が
ジフンの手の中には綺麗に折りたたまれた”コーラ”の包み紙が。
『…間違えた。』
ジフンが好きな方はソーダ味なのに。
「ん。でもさんきゅ」
『コーラ味、あんま好きじゃないんでしょ』
「いーや？ これ、こういう味だったんだな。意外といける」
『……じゃあ私、ソーダの方貰うね』
「好きにしなよ。Aが買ったもんだし。」
＿＿＿＿
「ほらよ。」
『……何？これ。』
「ソーダだと思って買ったらコーラだったんだよ。だからそれあげる」
『いいの？コーラ好きなのに？』
「コーラ味は嫌い。」
『……わがままだなぁ、笑』
＿＿＿＿
それから、当たり前かのように私の飴の分まで買ってくれるようになったジフン。
彼がコーラの味を知らなかったのは、きっとそのせい。
何度も違った味買っちゃうなんて馬鹿だな、とか考えてたのに。
…彼のこんな優しい嘘に、私は数年間ずっと騙され続けてたのか。
『……固っ。 』
私も食べようと包み紙を開けようとすると、思うように開かない包み紙。
ジフンはどうやってあんな簡単に開けたんだろう。
「貸して」
彼の手に渡ると、サッと剥けて露になる薄い水色の飴。
口に入れて、少しだけ味わうと
『…こんな味なんだ』
どこか懐かしくて、心を暖かくさせるモノが心いっぱいに溢れた。
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月紗?(プロフ) - fuyu0526さん、ありがとうございます😿 すごく嬉しいです😢💞次の作品まで……😭🤦♀️もうフルスピードで修正終わらせます。 主様もどうかお身体にはお気を付けてください。そして……お鼻交換してください… (2023年4月15日 11時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - ここここさん、ありがとうございます😭そんな有難いお言葉を聞けるような作品を作れる人間に、少しでもなれた事が本当に嬉しいです。😿これからも温かく見守って下さる皆様の為に頑張ります💪ご拝読して下さりありがとうございました。 (2023年4月15日 11時) (レス) @page46 id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
ここここ(プロフ) - 完結おめでとうございます！ いつも楽しみに読ませていただきました ここまで夢中になったお話は初めてで、何回も読み直してしまいました笑 主様の言葉選びや物語の進め方がすごく好きです！ これからも応援させていただきます！ 素敵なお話をありがとうございました (2023年4月14日 23時) (レス) @page46 id: 4b95013bd6 (このIDを非表示/違反報告)
fuyu0526(プロフ) - いつも更新楽しみにしていました。完結，おめでとうございます。次の作品も必ず読ませていただきます‼︎これからもお身体に気をつけてお過ごしください。P.S.私は花粉症ではありません。 (2023年4月14日 23時) (レス) @page46 id: 841865627b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年1月14日 14時
