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「俺ら、別れよう。」
雨の日だったかな
本当、凄い強い雨が降ってた
ただでさえ湿気で髪はまとまらなくて
低気圧で頭が痛かったのに
彼は一瞬にしてそれを超えるようなことを言ったんだった
もちろん、昨日まで愛し合ってた中だし
いや、多分きっと。
あの時から彼は既に私に興味がなかったなんて、ありえない
「好きじゃなくなった、」
そう、思いたいだけなんだろうか
『……いつから？』
「ごめん、わかんない」
わかんないって、馬鹿みたい。
私がのうのうと愛されてると思って愛してた時間
この人はきっかり冷めた心でそんなアホらしい私を相手してただなんて
そう思うと、ほんとバカみたい
『……分かった、別れよっか』
そう言った時 私すごい真顔だったな
最後ぐらい笑って終わらそうだなんて美しいこと、出来なかった
「うん、 楽しかった」
だって、そんなこと言うウォヌ、ほんとに楽しそうじゃなかったし
『……荷物、ひとつ残らず持ってってね 』
最後まで彼の荷物が沢山残った部屋に嫌気をさしてたから
「わかった、ごめん」
そう言われても申し訳なさそうに感じなかった
何か、怖がってるみたいだった
ずっと、ずっと瞳孔が震えてて
喉に詰まらせるような言い方で
何事にも動じない彼の目からは一切想像できなかった目を
2年6ヶ月の終止符で初めてされるだなんて思ってなかったな
それに、
その表情、なんなの？
って、聞けばよかったかな
判断能力が鈍ってる時間にそんな事言わないでって
考え直して、って 縋るべきだったのかな
雨がコンクリートに打ち付けられる音が鋭いって言うのに
もう、夜の11時なのに
ある程度の荷物沢山まとめて
真っ黒な傘1本とって玄関に消えていった
.
.
.
もちろん、泣いた
震えて泣いた
足の力が抜けて、崩れ落ちた
この泣きザマを例に例えるような余裕もなかった
永遠なんて無いし、一生の愛とかふざけんな
そういうマインドだ”って堂々と立ってたくせに
一気に手元から無くなった幸せを必死に掴もうとしてすり抜けた自分
結局、どっかで永遠に続くと思ってたんだ
死ぬまで、あの世までずっと仲良くしてるだなんて
好きじゃなくなるのは仕方ない、仕方ないでしょ
ロウソクの火もいずれ消えるでしょう
ギュッと押しつぶされて消えそうな自分にそう言い聞かせながら
未練たっぷりで灰になって消えれなかった。
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月紗?(プロフ) - fuyu0526さん、ありがとうございます😿 すごく嬉しいです😢💞次の作品まで……😭🤦♀️もうフルスピードで修正終わらせます。 主様もどうかお身体にはお気を付けてください。そして……お鼻交換してください… (2023年4月15日 11時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - ここここさん、ありがとうございます😭そんな有難いお言葉を聞けるような作品を作れる人間に、少しでもなれた事が本当に嬉しいです。😿これからも温かく見守って下さる皆様の為に頑張ります💪ご拝読して下さりありがとうございました。 (2023年4月15日 11時) (レス) @page46 id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
ここここ(プロフ) - 完結おめでとうございます！ いつも楽しみに読ませていただきました ここまで夢中になったお話は初めてで、何回も読み直してしまいました笑 主様の言葉選びや物語の進め方がすごく好きです！ これからも応援させていただきます！ 素敵なお話をありがとうございました (2023年4月14日 23時) (レス) @page46 id: 4b95013bd6 (このIDを非表示/違反報告)
fuyu0526(プロフ) - いつも更新楽しみにしていました。完結，おめでとうございます。次の作品も必ず読ませていただきます‼︎これからもお身体に気をつけてお過ごしください。P.S.私は花粉症ではありません。 (2023年4月14日 23時) (レス) @page46 id: 841865627b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年1月14日 14時
