. ページ10
『なんか最近ソハの怒りに勢いが無いんだよね、私達が知らないところで締めてたりする？？』
WZ「んなことするわけないだろ。…俺があまりにも煩いから痺れきらしてんじゃないの」
パソコンのフタで遮られて表情はチラチラとしか見えないけれど、しかめっ面で言っているのは分かった。
……まぁ、ソハが前みたいに猛獣みたいな怒り方しなくなったのは、自分の気持ちに気付いたとかで
強く言えなくなったからなんだろうけど。
『……そーだ。ソハにギターあげてなかった？』
WZ「……あげたけど。なんで知ってんの？」
『前家行った時聞いた』
JN「えぇ〜、スイートだね〜〜」
ふと思い出して聞けばさっきとは打って変わって 驚いた表情でこっちを見てくる。
嬉しそうなジュンの言葉に合わせて褒める時は褒めるんだ〜なんて言うと、”別に”なんて素っ気ない言葉が返ってきた。
窓についたブラインドから漏れるこれでもかってぐらい明るい日差しが、私たちの手元を照らす
汗をかいたコップの表面が、少しだけ机を濡らして
WZ「……あいつは歌、上手いよ」
紙と鉛筆が擦れる音、キーボードを弾く素早い音
それと同時に聞こえてきたそんな声
小さいようで、しっかりと耳に届いてきた言葉
JN「ほんと歌手みたいだよね〜。すごいなぁ。」
”面と向かって褒めてやれよぉ〜〜”なんてでかかった言葉を必死に押し込んで、1度黙る
多分きっと、こんな事言ったらもう二度と口に出してくれなさそうだったから。
代わりに感嘆したジュンの言葉が舞って、柔らかくなった
『死ぬほど歌の練習してるからな〜、あんまり見せたがらないけど』
ソハの歌唱力は才能ももちろんあると思うけど、それと同じぐらい努力して得てる物だっていつも思う。
ボスに言われた数ミリの違いを直すのに何度も歌ったり、そのせいでか喉を痛める歌い方はしないのによく声が出なくなってたり。
なんだかんだ言ってバカみたいに真面目な子だからそこは心配になる。
WZ「……ちゃんと認めてるつもりなんだけどな」
少しだけ悲しそうな、寂しそうな表情でもっと小さく呟いたジフン君
それがまるで、”素直になれない”って訴えてるみたいで
『冗談並の軽さじゃ伝わんない女だぞ〜』って ついに口を滑らせてしまった
案の定ふざけたトーンに捉えられたのか、静まり返ったけど
ほんのり赤い耳だけが パソコンの端からひょこっと飛び出していた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん、何度もありがとうございます本当に嬉しいです…😢💞 了解致しました‼️現在更新をしている作品を終えたら、新しく作らせていただきたいと思います🤭💕ありがとうございます🙇♀️✨ (2月4日 17時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - 好きすぎて、何度目かわからないですが、また読みにきてしまいました🫣 続編ほしいです🥺🥺 (2月4日 14時) (レス) @page50 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん» ご拝読して下さりありがとうございました。そんな事を言って頂ける様な作品を作れた事、すごく光栄に思います…ありがとうございます😢💞まだ残り14話ほどございますので、これから書かせて頂く番外編等を宜しければ…！😭♥️ (10月23日 23時) (レス) @page36 id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - あまりにも好きすぎる、終わらないで〜😭 (10月23日 22時) (レス) @page36 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - 肉豆腐さん» こちらこそ全力で応援しております……‼️😢💘 (10月23日 19時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月紗? | 作成日時：2023年9月16日 19時
