眠り姫を背負って - W N - ページ46
夏休みが終わりかけていたある日
俺はある光景を目にした
「……聞いてくれ、違う。俺じゃない。」
それを見て立ったままの俺に、いつもよりだいぶと声のトーンを下げたそんな言葉。
「……まだ何も聞いてないんだけど」
WZ「…だってそんな目で見てくるから」
”軽音部の部室で待っている”といつものように連絡が来たのに
練習が長引いたせいで、彼女を沢山待たせてしまったのは俺だけれど
最後までひとりで残って練習していたらしいジフンが
少し耳を赤くして、唇をとんがらせてそう小さく呟くのは どこか見慣れない
「…こんな姿初めて見たもんで」
未だ小刻みに首を振ってくるジフンの肩には
『………』
気持ちよさそうな表情で眠るAさんの頭がしっかり乗っている。
それのせいで入ってきた瞬間俺も、妙に小さめな声になってしまった。
WZ「…逆向かせようとしても謎に返って来るし
無理に避けて怪我されても困るし……」
ゴニョゴニョ言いながらもまだ弁解(？)を続けるジフンの表情。
Aさんに占領されてる右半身は一切動かさずにいて、尚且つ使いもしない左手にスマホを握ってる時点で彼女を起こさないようにと最善の注意を払っていたことは分かる。
「てか、人待たせてるんだろ？」
WZ「……10分前の話だし、今急いでも意味ない」
「いや、それは起こせよ」
WZ「起きねえんだよ。」
さっきむちゃくちゃ気まずそうな顔してたくせに、気づけばちょっとムカついてそうな顔をしてる。
彼女の体制を見ると、全体重を自分の左側、ジフンに預けているような形で
ジフンが試すみたいに頭が乗る方の肩を揺らしても、起きる気配ゼロのAさん。
伏せられたまつ毛が異様に長くて、均等なのがしっかり見える。
「……Aさん、起きて」
仮に彼女の寝がとんでもないぐらい深くて、その寝顔が綺麗だとしても
友人が影で溺愛している女の子を待たせているとなるとそれは関係無くなる。
仕方なく、というか
例え寝が深くなかったとしてもしてただろうけれど すぐに近寄って
空いてる方の肩を優しく揺すると”んん……”と唸るAさん
案の定綺麗な寝顔は変わらずにいて、いまいち効果は得られていないらしい。
ふと視界の端で捉えた小刻みに揺れるジフンの左膝。
「…何したらこんなに爆睡するんだろ」
キックペダルでも踏んでいるのか、なんて言ったら怒ってしまうのだろうか。
……いや、そんなの考えなくてもわかるけど。
それでもソレに知らないフリをして、彼女の手を後ろから引っ張って負ぶれば、”チョノヌも女一人ぐらい担げたんだ”なんて今度は笑われた。
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月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん、何度もありがとうございます本当に嬉しいです…😢💞 了解致しました‼️現在更新をしている作品を終えたら、新しく作らせていただきたいと思います🤭💕ありがとうございます🙇♀️✨ (2月4日 17時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - 好きすぎて、何度目かわからないですが、また読みにきてしまいました🫣 続編ほしいです🥺🥺 (2月4日 14時) (レス) @page50 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん» ご拝読して下さりありがとうございました。そんな事を言って頂ける様な作品を作れた事、すごく光栄に思います…ありがとうございます😢💞まだ残り14話ほどございますので、これから書かせて頂く番外編等を宜しければ…！😭♥️ (10月23日 23時) (レス) @page36 id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - あまりにも好きすぎる、終わらないで〜😭 (10月23日 22時) (レス) @page36 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - 肉豆腐さん» こちらこそ全力で応援しております……‼️😢💘 (10月23日 19時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年9月16日 19時
