私が見ているヒト ページ43
私のバイト先には最近、シフトがよく被る新しい人が入ってきた。
JH「ユンジョンハンです。よろしくお願いします。」
その名もジョンハンさん。どこかで見たことあると思っていたらどうやら彼は同じ高校のひとつ上の先輩らしい。
それもダンス部で、スニョン君達が"なんでヒョンここにいるの?!"なんて驚いていた。
あいにくの人見知りで最初はガチガチだったし、同じ学校の先輩だなんて考えるとより接し方が分からなくなっていたのだけれど
JH「あぁ〜、スニョン達と仲良い子か〜!ちょくちょく見かけてたよ〜。」
コミュニケーションが底辺レベルの私にそうやって、優しく話しかけ続けてくれたおかげでだんだんと抵抗が薄れていった。
多分親や親戚、先生以外でこんなに会話ができたのはジョンハンさんが初めてなのかもしれない。
受験期だけど部活も引退したしバイト始めたって言ったらみんな引いてたんだよね〜〜、なんてへらへら笑いながら言っていた時はだいぶととち狂った人だと思ったけれど。
常時無言で仕事をこなしていた分、こうして誰かと会話しながらできるバイトも中々楽しいものだ。
……っていっても、ウォヌ君が部活終わりに来てくれる時が1番嬉しいんだけどね。
今日は部活が昼からだったらしく、ついさっきにいつもの3人(ムンジュンは何故か未だに母国へ滞在中)がやって来て 少しだけ気分が上がった。
JH「もうすぐで上がれるね、家帰ったら何するの〜?」
『う〜ん、ゲームですかね。レベル上げないと…』
JH「あはは、そうなんだ?
やっぱりAちゃんってどこかウォヌに似てるね〜」
ウォヌ君がバイトを終わるのを待ってくれているので、早く終わらないかななんて思いながらお皿を洗っているとそうやって言われて。
『ええ、そうですか?』なんて少し驚き気味で言うと"うん、そっくり"と柔らかい笑顔で笑われた。
……なんか、嬉しいような、恥ずかしいような。
・
・
『お疲れ様でした〜、』
しばらくして無事バイトが終わり、エプロンを解いて席へと向かう。
『お待たせ〜、帰ろ〜』
「…うん」
『…?』
定位置に座ってる3人に近寄って、そうウォヌ君に言うと
何故かこっちを不安そうな目で見てくるスニョン君と、謎に後光が差してるボスが不穏な空気を漂わせていた。
…なんだ?と思いながらも立ち上がった3人を見ていると
JH「お、皆まだいたの〜?
俺も良かったら一緒に帰っていい〜?」
後ろから続けて出てきたジョンハンさんに、ウォヌ君が一言。
「…俺、彼女と2人で帰りたいんで先行きますね」
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月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん、何度もありがとうございます本当に嬉しいです…😢💞 了解致しました‼️現在更新をしている作品を終えたら、新しく作らせていただきたいと思います🤭💕ありがとうございます🙇♀️✨ (2月4日 17時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - 好きすぎて、何度目かわからないですが、また読みにきてしまいました🫣 続編ほしいです🥺🥺 (2月4日 14時) (レス) @page50 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん» ご拝読して下さりありがとうございました。そんな事を言って頂ける様な作品を作れた事、すごく光栄に思います…ありがとうございます😢💞まだ残り14話ほどございますので、これから書かせて頂く番外編等を宜しければ…!😭♥️ (10月23日 23時) (レス) @page36 id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - あまりにも好きすぎる、終わらないで〜😭 (10月23日 22時) (レス) @page36 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - 肉豆腐さん» こちらこそ全力で応援しております……‼️😢💘 (10月23日 19時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月紗? | 作成日時:2023年9月16日 19時