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『……もう始まるね、』
「うん」
それからほんのちょっとだけ経って ここからでも聞こえるぐらい辺りがざわついてきた。
それにもうそろそろ始まるな、と思ってそんなことを交わして。
少しだけ間が空いた瞬間、ヒュー、という音ともに白いのが空を昇って
大きくて綺麗な花を、空一面に咲かせて散った。
1輪、2輪。
だんだんその数も増えていく。
色んな色をしたその大きな花火があまりにも綺麗で
不意にも息を飲んで、見とれてしまった
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「…すごく綺麗だね」
『……ね、』
無意識に声も小さくなってしまうぐらい、それが色鮮やかで
「こういうの見ると、夏も終わりそうに感じる」
一つ一つ大事に見ていると そんな言葉が耳に入ってきた
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心の中に溶けていくぐらい しっくりくるそんな言葉
それに引っ張られるかのように私は、花火から目を逸らして
彼の横顔を見つめた
『……ねぇ？』
「ん、なに？」
打ち上がる花火の綺麗な光が、透き通る眼に反射して より綺麗に映る
私の声に 口だけで反応して、耳だけを近付けてくる彼の横顔が、あまりにも綺麗で
花火に見とれているところを、邪魔しているって分かってるのに
どんな光よりも、綺麗に彩るものよりも それが綺麗だなんて感じてしまって
『…ウォヌ君は、何月生まれだったっけ。』
わざと知ってることをもう一度聞いては 花火より他にそのシャープな所に惹かれてしまう
そんな問いかけをしたら、こっちの方を向こうと、ゆっくり顔が動いて
顔を追いかけるかのように その切長な目がこちらを向いた
……君の目は、そんなに可愛らしくて どんなビー玉よりも夏色が溶かされていたっけ。
そんなことを考えていると、より一層今心に重くのしかかっている思いが今にでも溢れ出てきそうで
どんどんその目に吸い込まれて行きたくなる
「…7月だって、前言わなかった？」
変にしんみりしてる私を変に思ったのか、キョトンとした顔で 私の答えを待つウォヌ君
.
.
『……君が初夏が似合わない理由、分かったよ』
ドーン、パラパラ、なんでいう大きな花火の打ち上がったり散らばったりする音より他に、私達で灯す音
私の口から出たその音色を聞いてウォヌ君は、何も言わずその続きの言葉を欲しがる
『…あまりにも、夏の終わりが似合いすぎてるから。』
……まだ夏は終わらないけれど 貴方が終わりそうだって言うから。
初夏は上手くいかなくて ずっと気だるげで
だからこんなに似合わないんだと思ってたけど 違うかったんだ
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月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん、何度もありがとうございます本当に嬉しいです…😢💞 了解致しました‼️現在更新をしている作品を終えたら、新しく作らせていただきたいと思います🤭💕ありがとうございます🙇♀️✨ (2月4日 17時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - 好きすぎて、何度目かわからないですが、また読みにきてしまいました🫣 続編ほしいです🥺🥺 (2月4日 14時) (レス) @page50 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん» ご拝読して下さりありがとうございました。そんな事を言って頂ける様な作品を作れた事、すごく光栄に思います…ありがとうございます😢💞まだ残り14話ほどございますので、これから書かせて頂く番外編等を宜しければ…！😭♥️ (10月23日 23時) (レス) @page36 id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - あまりにも好きすぎる、終わらないで〜😭 (10月23日 22時) (レス) @page36 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - 肉豆腐さん» こちらこそ全力で応援しております……‼️😢💘 (10月23日 19時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年9月16日 19時
