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『……集中力ない身からするとこういうのは地獄ですが』
「口閉じて真剣に掬えば取れるから。……ほら。」
『……なんでそんなに掬ってんのにポイ元気なの？なんで？』
2人でしゃがんで、水中を泳ぐ綺麗な金魚たちを相手にそんな事を言う。
活きのいい金魚をなんとかすくおうとしても私のポイから逃げてく上に水がバシャバシャかかって
もらったポイ3枚のうち2枚が既におなくなりになってしまった。
その反面、隣のチョンウォヌは1枚目にして少し破れたポイで3匹も掬っている。
『私に課金するなっていいつつ5枚重ねとかにしてもらってない？？』
「してないよ。てかそう言わないとどうせムキになってお金浪費するでしょ」
『……うちのおかんか…！』
…今度からウォヌママって呼んでやるぞ。
『…あ、破れた。』
「ん、俺も」
得意げな顔でどんどん金魚を器にいれていく姿を見てよそ見しているうちに、すくいかけていた金魚が優雅にポイの上で踊って、紙の部分が綺麗に水に溶けていった。
『…結局1匹も取れなかった。』
-「はは、残念だったね〜、また遊んでちょうだい！」
屋台のおじさんにはそう軽快に返されてしまって、別に特別金魚が欲しかった訳じゃなかったからそのまま立ち上がった。
「…取りすぎたかも」
『……業者？』
その横では"すごいね兄ちゃん〜！プロの人か〜？"なんて褒められてたからどのぐらい取ったのかと思えば 金魚が結構な数入った水の袋をウォヌ君が手にぶら下げていて。
取りすぎたなんて私も言ってみたかっただなんて思っていると
「はい、どうぞ」
-「…いいの…？でも」
「大丈夫だよ、代わりに大切に育ててあげて」
-「…ありがとう…！！」
さっきから後ろで羨ましそうにこの光景を眺めていた小さな女の子に、ウォヌ君はその少しだけ大きい袋をあげた。
きっと私と同じように1匹も取れなかったのか、少し暗かった顔が花が咲いたように明るくなって。
その女の子の手に袋が渡ると、優しくその子の頭を撫でた。
『……優しいね』
「…やっぱり、Aさんにあげた方が良かった？」
『ううん、そんなわけないじゃん』
遠ざかっていくその小さな背中を目で追いながら、そんな事を言うから
私も同じように返すと とびきり優しい表情で笑われた。
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月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん、何度もありがとうございます本当に嬉しいです…😢💞 了解致しました‼️現在更新をしている作品を終えたら、新しく作らせていただきたいと思います🤭💕ありがとうございます🙇♀️✨ (2月4日 17時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - 好きすぎて、何度目かわからないですが、また読みにきてしまいました🫣 続編ほしいです🥺🥺 (2月4日 14時) (レス) @page50 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん» ご拝読して下さりありがとうございました。そんな事を言って頂ける様な作品を作れた事、すごく光栄に思います…ありがとうございます😢💞まだ残り14話ほどございますので、これから書かせて頂く番外編等を宜しければ…！😭♥️ (10月23日 23時) (レス) @page36 id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - あまりにも好きすぎる、終わらないで〜😭 (10月23日 22時) (レス) @page36 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - 肉豆腐さん» こちらこそ全力で応援しております……‼️😢💘 (10月23日 19時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年9月16日 19時
