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まだ予定より10分早いのに、なんて思う反面
私がベンチに寝転がりながら人を待つ野郎だと思われた事に少し嫌悪感を抱きながらもそのおじさんがいる方を向くと
珍しく眼鏡をしていない、明るい色の服を着たウォヌ君がベンチの背からそのおじさんを覗く姿が見えた。
『ぶっ、笑』
どんな反応すんのかな〜ってぼーっとみてると、そのおじさんの顔を覗いた瞬間微妙に後ずさりして、すぐ手に持ったスマホの画面を指で叩いていて。
それが見たことないくらい焦った顔だったから、面白すぎて不意に声が漏れてしまった。
ウォヌいや、なんか早めに出ちゃって
ウォヌ別に急かしてる訳じゃないよ
続いて来るそんなメッセージ。
何事も無かったかのような文面なのに、画面から目を離してちょっと目線をズラせばちらちらおじさんの方を見ながら突っ立ってるウォヌ君が見えてしまうのがあまりにも笑える。
A急かすも何も
A私もうそこにいるよウォヌ君
流石にこれ以上遠くで見てるのは趣味が悪いなと思いそう送れば、既読が着いた瞬間にゆっくりと辺りを見回し出すウォヌ君。
視線がどんどんズレていって、最終的に目が合うと
ウォヌ帰っていい?
さっきの一部始終を見られていたのが恥ずかしかったのか、そんなメッセージが来て遠くからでもわかるぐらい真顔で見つめられた。
.
「……やけに早いじゃん」
『なんか早めに出ちゃったんだよね』
「そりゃよかった」
小走りで近づいても少しだけ口の端を下げて、冷たい目でそんなこと言ってくるから。
『大丈夫見てないよ、私だと思った人が爆睡してるおじさんでびっくりしてたとこなんて』
笑いを堪えきれてないままそう言うと、
「やっぱ帰る」
数秒フリーズしてからそう言ってくるりと回れ右して歩き出す。
『ちょちょちょ』
それに私はただ何も考えないまま無意識に彼の方へ手を伸ばしてしまった。
手首をさっ、と掴めば骨の出っ張ってる所が第2関節辺りに触れて
「……」
『……』
くい、と引っ張ればスローモーションになったかのようにゆっくり振り返ってくる
7時なのにまだ明るい空に照らされる髪の毛が少しだけ茶色っぽかった
『私が悪かったからほら、ね？行こ？ね？ ね？？』
それにどこかびっくりして直ぐに手を離すと変な空気が流れたから また頭より先に出た言葉で何とか平常心を保った。
……髪の色しか分からなかったのは、ウォヌ君の目が直視出来なかったからなんだけど。
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月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん、何度もありがとうございます本当に嬉しいです…😢💞 了解致しました‼️現在更新をしている作品を終えたら、新しく作らせていただきたいと思います🤭💕ありがとうございます🙇♀️✨ (2月4日 17時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - 好きすぎて、何度目かわからないですが、また読みにきてしまいました🫣 続編ほしいです🥺🥺 (2月4日 14時) (レス) @page50 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - レモンサイダーさん» ご拝読して下さりありがとうございました。そんな事を言って頂ける様な作品を作れた事、すごく光栄に思います…ありがとうございます😢💞まだ残り14話ほどございますので、これから書かせて頂く番外編等を宜しければ…！😭♥️ (10月23日 23時) (レス) @page36 id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンサイダー(プロフ) - あまりにも好きすぎる、終わらないで〜😭 (10月23日 22時) (レス) @page36 id: 194f03e581 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - 肉豆腐さん» こちらこそ全力で応援しております……‼️😢💘 (10月23日 19時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年9月16日 19時
