#悪魔の仕事 ページ15
『……で。
嘘ついたことに関してはなんか無いんですか？』
JH「嘘？なんのこと？」
濡れることをすっかり忘れたみたいな綺麗な夕方の空の下。
あんなに体調が悪そうだった店長は月曜日の今日になると、いつもの2倍は元気になっていた。
”本当にありがとう、おかげで元気になったよ！”だなんて。
帰った数時間後ぐらいにも電話をかけて同じような感謝の言葉を言ってくれたのに、何度も買ってきてくれたスイーツが美味しかっただとかまた雑炊を作って欲しいだとかを繰り返して。
そこまで感謝されることをした感覚がないから、ちょっぴり気恥ずかしくてぎこちなかった。
大学の講義を終えて、すぐさまこのカフェに向かうと同時に見えた店長の変わらない笑顔。
ほんのり赤かった頬も、いつも通り健康的な肌の色になっていて
のそのそと歩いていたのも、芯が通ったみたいにシャキシャキした動き方で。
ただ、ぐったりしていた時でも変わらなかった、あの甘くて優しい表情で”こんにちは”って言われると私までもっと元気になれたような気がした。
『…ついたじゃないですか。店長に。
……自分が行くって言っときながら私を行かせて。』
……この顔色の悪い悪魔が来るまでは。
店長が久しぶりに周りのカフェを視察してくるとウキウキで出かけていったすぐぐらいに
ドアの鈴を鳴らして入ってきたジョンハンさん。
くるなり”お、Aチンゲールだ”だなんて訳の分からない事を言って、…それはもう変な空気だった。
よく来てくれるお客さんが既に1人居たのに、気まずさでかジョンハンさんと入れ替わるように出ていってしまって。
JH「あー。まぁこれは嘘に含まれないでしょ〜。」
『…何でですか？』
またこの社長は仕事もせず何をしているんだと思い、適当にアイスアメリカーノを出していつも座っているカウンター席の前に置けば 少し頬をピクつかせて適当な感謝の言葉が返ってきた。
ストローで氷をガチャガチャかき混ぜながら、呑気にそう口にする目の前の悪魔。
JH「ただでさえAさんに風邪移したくないだなんだって熱出してるくせに断る男が
家の前来ても入れてくれるわけないじゃん？」
そう言い終えてからちゅう、とコーヒーを吸い上げて思ってるか思ってないのか分からないトーンで美味しいだなんて言う。
『…それでもですよ。』
お陰様で私は無言でオートロックを解除されたのだ。…あのひとつの動作で私がどれだけ悩ませられたか。
もう既にジスには怒られたからいいんだよ〜ってジョンハンさんは咳をしたけど、…って、あれ。
『……まさかジョンハンさん風邪ひいてます？』
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月紗?(プロフ) - なさん» まだまだ未熟な私の作品に関心を持ってくださって、好きだと言ってくださって本当にありがとうございます😭 (1月28日 14時) (
レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - なさん» 非常に勝手ではありますが、現在友達のみの公開で作っている作品はすべて準備中の作品でして、許可をさせて頂くと何度も書き直してしまったり通知で皆様にご迷惑をおかけしてしまう可能性が考えられるのでこのような形を取らせて頂いております。 (1月28日 14時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
月紗?(プロフ) - なさん» ご拝読して下さりありがとうございます。現在友達申請の方を承っておらず 皆様のお気持ちにお答えする事が難しい状況であります。大変申し訳ございません…😢🙏 (1月28日 14時) (レス) id: d53eba97f9 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 甘くて穏やかなペースがジョシュアの人柄を表していて大好きな作品です！月紗様の作られた小説で友達限定のものを拝読したいと思い、友達申請させていただきました。難しければ許可していただかなくても大丈夫です、これからも楽しみにしています！ (1月28日 3時) (レス) id: b8691a6518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月紗? | 作成日時：2023年8月6日 23時
