♪ ページ49
その日は、自分のためにソクジン先生を使ってしまった部分もあるから、
泣きじゃくられても死ぬんじゃねって心配になるぐらい笑われても抱きつかれてもユンギヤァァ〜って叫ばれながら爆睡されても全部許した。というか好きにしてもらった。
「○○町○○丁目の○○マンションまで、……はい、これで計算お願いします。
……ソクジン先生、これ絶対落とさないでくださいね、」
SJ「んん……ぅん……」
教員のグループLINEでソクジン先生の住所をわざわざ聞いて、完全潰れた先生の手に二日酔いに効くドリンクを握らせてタクシーに乗せる。
遠くまで見送った後、自分の家からはどうしようかとふと考える。
行きも他のことで確か道記憶してないし。
自分も平常心を偽ってるつもりでもだいぶ酔ってるし、どこに足付けてんのかも正直に言うとわかんねぇ。
はっきりしてる自分と昏睡状態の自分が半々で体にいるみたいで、どうも上手くいかねぇ、
……こっからの道知らねぇしな、、やらかしたか？
もたつく手を頑張って動かして居場所をgoooogleマップで調べて、まだそこまで遠く無かったから安心する。
そりゃ、徒歩だしな。いや、タクシー乗ったっけ。
……まぁいっか。
足は全然ふらつくが、
今の位置と自分の家と関連付けたマップを見ながら、そっちの方向に歩き出した。
____
歩く間もなくまた過ぎる不安。
.
……結局、俺はこんな歳になってもやばい方に頭突っ込んだり恋愛で拗らせたりするんだな。
、、まだ、
いや、あいつの事は……もう、
……っくそ
チウンより、A
アイツの顔だけが脳裏に浮かんでくる
だめだ、
だめだ俺。
さっきまで忘れてたのに。いや、強制的にシャットアウトしてたのに。
軽傷追わせてクビ案件な事しといて、そんな。
呑気に目で追ったりなんて、ばかな。
辛かったよ。……正直、
俺の恋愛経験上、妬いてしまってたんだと、思う。
見てくれねぇから、他人事みたいで一気に腹が立った。
泣きそうな顔で怯えてるあいつの顔をみて、頭がフリーズした。
久々に会ったくせして、来なかったくせして。
……でも、来てなかったんじゃなくて、来れなかったんだ。
しかも、俺のせいで。
あんだけ拒んでたのにさ、俺。
まじ、我儘だよな。
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作者名：月紗? x他1人 | 作成日時：2021年4月18日 14時
