イコールで繋いだ愛と愛。 (ページ43)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:60,580 hit

♪ ページ43

来なかった理由。それはもしかしたら練習してたからなんだろう。

もしかしたらじゃないかもしれない。確信なのかもしれない。

でも、それは俺が見ていないから確信ではないだろう？

最近あった事もふっきれたと見せかけながら心の隅では痛かったと思う。

学生時代どんなに仲がよかろうと、どんなに連絡を取り続けて、信用しても。

数年離れて戻ってきたらもう忘れてるもんなんだ。

そう思えば何も信じられない。

もしかしたら、何も考えずただ俺を嫌いになったからかもしれない。

会うことが嫌になるぐらいになったのかもしれない。

俺の元に来る暇がないほどしんどいのかもしれない。

「……なんで俺、生徒相手にこんな不安がってんだよ」

久々に見つけたら無視されて、怖くなって

またこいつも俺の事忘れんのかなんて思ったら、嫌で

引き留めようとして掴んだ手は細くてか弱いのに

俺は真っ赤になるほど握って、縋って。

気がついた時にはもう、こんなんなって。

その後の授業も何を言ったのか分からないくらいぼーっとしてて、記憶もねぇし

ジンヒョン放課後、保健室に来てね

震えたスマホを手に取ると、画面にはそんなメールが来てた。

飲みに行った時に酔って無理やり登録された連絡先。

どんな話だろうと生徒に怪我させるのはどうみてもクビ案件だ。

あぁ、終わったななんて思ったけど

当たり前だ。こんなの。

自首するまで許されないもんだろ

だるい気持ちで職員室に行って、無理矢理残った仕事を終わらせて、保健室にそのまま直行した。