イコールで繋いだ愛と愛。 (ページ29)

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♪ ページ29

『く、ぐっともーにん……？バッドガイteacher？』

「誰がバッドガイじゃ。
んだよ、帰ってきたのか？」

てっきり、帰ってると思ってなくて。

なんか知らねえけど心躍る感情を必死に抑える。

帰ってきたのかって、払い除けたい意味でもねぇのに。

しんどくなって眼鏡も外してたから、しっかりともこいつの顔が見えねぇ。

『あの、良かったらこれ飲んで下さい』

「ん、？」

すると、変な顔をしながら手から何かをだしたA。

……カフェオレ、か。

『ここ掘れわんわんしたら出てきました』

「なわけねぇだろ」

……カフェオレ、そうだな。

__

「お前、まだ飲めねぇの？、コーヒー。」

［えー、だって。苦いじゃん。
あんなの飲むものじゃないよ］

「お子ちゃまだな。笑まだまだだそ」

［ユンギにそんなこと言われたら、なんかムカつくんだけど］

「あはは、何時飲めるようになるんだろうな。」

［ふん！カフェオレ飲めるし！！］

「あれはコーヒーなのか？」

［コーヒーのハーフ］

「は笑笑」

［てことでユンギヤ、家来る時カフェオレ買ってきてね！］

「ったく……なんで俺」

［ふふ、いいでしょ］

「……あぁ、切るぞ」

_____

いつか、高校で学校が離れた時だったか。

夏休みにそんな会話したのを思い出す。

あいつ、カフェオレとか、今でも好きなんだろうか。

甘いコーヒーはあんまり好きじゃねぇ俺も、

あいつに合わせて飲んでたんだっけ。

そんなこと考えていれば、また胸が張り裂けそうだな、

「……ありがとうな」

『ははは、どういたしまして』

こいつの笑った顔を見ると、少しチウンのことを思い出すのは、会った時から。

そんなAも、チャイムが鳴れば、直ぐに俺を置いて

音楽室から出ていった。