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「ぎゃぁッ、」
私の刃はしっかりと鬼の首を斬る。
よし、斬った!、ぃッ、た
鬼の首を斬れた喜びと同時に物凄い足の痛みが私を襲う。
もう、、これ以上一歩も進めないかも、、、
「だ、大丈夫ですか!?ほんとうにありがとうございます、、助けていただいて、、、」
私がへたりこんでいると女の子が小走りでこちらに駆け寄ってくる。
「ゴッ、ゴボッ、ぃぇ、、ぃえ、おけがは、ない、ですか?」
喋ると私の声はカスカスで、なにを言っているか辛うじて聞こえる程度だった。
「わ、私は大丈夫です!それよりもあなたが、、、」
…よかったぁ、助けられたんだ、、、
そんなことを思っていると朝日が登る。
あぁぁぁ、長かったぁ、やっと終わる…
ふと鬼のほうを見ると朝日と日輪刀のせいで早くも頭しか残っていなかった。
私が地面を這いずりながら近づくと鬼が「刀、、刀、、」とつぶやく。
刀?と思い周囲を見渡すと鬼が使っていた刀が転がっていた。
これ?そう鬼の目線に刀を置くとすごく優しそうな目をした。その目にはさっきまで恐ろしい笑顔で戦っていたあの鬼は居なくなっていた。そして鬼は塵となる。
天国には行けないかもしれないけどちゃんと罪を僕って次は優しい子に生まれ変わってね。
「あ、あの。歩け、ますか?」
女の子は心配そうな顔をして私に近づいてくる。
「……ちょっと、ゴホッ......厳しいかもです、ゲホッゴホッゴホッよければ肩をお借りしても?」
「はい!もちろんです、じゃあ行きましょう。ここからそう遠くないと思いますから」
そう言って女の子は肩を貸してくれる。
申し訳ない…ほんとにこの体勢でもきついんです…
————
「おかえりなさいませ。」
女の子たちは喋り始める。
え?もしかして、生き残ったのってこれだけなの?
20人ほどいた人達は私を含め僅か3人になっていた。
うそ…どうりで選別中にほとんど会わないわけだ…
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リリィなモモ(プロフ) - まっちゃさん» そうなんですね!了解です!返信ありがとうございます! (9月18日 15時) (レス) id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - リリィなモモさん» レスが遅れて申し訳ないです…兄弟子さんは既に鬼殺隊に入っていて、善逸は16ページで鬼殺隊の最終選別に合格しました。 (9月18日 8時) (レス) @page16 id: c14969ce2c (このIDを非表示/違反報告)
リリィなモモ(プロフ) - これって善逸の桃先輩こと兄弟子はもう既に鬼殺隊に入ったあとの話ですか? (8月31日 15時) (レス) @page11 id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2023年6月12日 21時