caramel 2 (ページ28)

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「うわ、かっこよ」

紫耀に渡したのは最近紫耀が好きなブランドのピアス。

「ありがとう」

『どういたしまして。あとね、もうひとつ』

「まだあるの？！」

はい、ともうひとつ渡す。

「うわ、かっこよ…」

紫耀がいつも、大きな仕事を終わらせた時に自分へのご褒美で買う時計。

『ドラマお疲れ様でしたってことで。
クリスマスに渡すのちょっとどうかと思ったけど笑』

「めちゃくちゃ嬉しい」

『よかった。』

「じゃあ、俺も。A、目ぇ閉じで」

言われたままに目を閉じる。
ゴソゴソと音がして、少ししたらふわっと紫耀の匂いに包まれる。

『わ、』

「ごめん、びっくりしたね。でももう少し」

首にひんやりした感触のあと耳元で優しく開けていいよと囁かれる。

ゆっくり目を開けるとにっこり笑う紫耀と目が合う。

『なんでそんな笑ってるの？』

「んー？まってね」

スマホを持って紫耀がAを撮る。
撮って直ぐに画面を見ると、そこにはピンクゴールドのチェーンに繋がれた小さな輝き。

『わ、かわいい』

「うん、ほんとに可愛い、A。」

『え、そっち？』

「当たり前じゃん」

『でも、ありがとう』

そう言ってふんわり微笑むAに紫耀は射抜かれる。

「A、」

名前を呼んで、紫耀の方を向いたスキをついて唇を重ねた。

『しょ、』

そこから何度も何度も角度を変えて重ねる。
紫耀の手がAの頭に回って離さない。

「ごちそーさま」

最後にちゅ、と音を立てて離れた。

『意味わかんない、』

「ねぇそんな可愛い顔しないで」

『どんな顔？』

「俺が欲しくてたまりませんって顔。」

『そんな顔してない！』

Aの顔に熱が集まる。
そんなAを見て、紫耀はまた可愛いと呟いた。