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手足のかじかむ中、いよいよ作戦開始。
｢え、ホントにAちゃん平気？俺ここでもめちゃくちゃ寒いけど｣
『冷たいけど、大丈夫だよ！』
｢何がいるんでしたっけ？｣
森下さん｢イワナ、ですかね｣
｢イワナ？｣
脚立を掴むAさんの手が小さく震えている。
森下さん｢あっやばい｣
『え、大丈夫ですか？』
｢大丈夫ですか？｣
スタッフ｢どうした？｣
森下さん｢すみませんちょっと…めまい…｣
『めまいするみたいです！』
｢めまい来ちゃったんですって！｣
平野がスタッフに話しかけた途端、ぐらりと森下さんの身体が傾きAさん目掛けて倒れた。
『え、わっ』
当初の予定ではAさんの横をギリギリかするくらいとしていたが思い切りAさんの上に落ちる森下さん。
受け止められずAさんも倒れ込んだ。
さぁ平野どうする？
｢やばいやばいやばい｣
『大丈夫ですか？！』
躊躇すること無く冷たい池の中へ。
スタッフ｢気を失っちゃってる？｣
｢Aちゃん大丈夫！？｣
『森下さん！』
周りのスタッフに助けを求めることなくまっすぐにAさんの元へと突き進む。
森下さんの身体を水に沈まないようにするAさんの身体ごと平野が包む。
まさに王様のような強さとプリンスのような優しさで釣り人とAさんを助ける。
｢歩ける？｣
『ん、』
｢ちょっとAちゃん待ってて、すみませんあげて貰っていいですか？｣
勇ましい対応で病人を救出。
そのまま平野自身も池からあがり、Aさんを抱き上げる。
『わ、紫耀くん濡れちゃうよ』
｢いいよいいよ、気にしないで｣
スタッフ｢1回事務所に早く運ぼう。Aさんにもタオル！｣
スタッフがAさんに渡すタオルを平野が受け取り(Aさんの身体を優しく包む。
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作者名：たられば x他1人 | 作成日時：2020年10月19日 22時
