caramel 2 (ページ17)

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｢めちゃくちゃ頑張ったね。明日はゆっくり休もうね｣

『え、紫耀やすみ？』

｢休み！｣

『やったあ、』

嬉しい、と微笑むAに愛しさが込み上げてもう一度キスをした。

｢明日は俺だけのAでいてね｣

『うん、』

紫耀が見に来てくれているとは思わなかった。
そもそも紫耀はこの日仕事だと言っていて、デビューして間もない彼らは現在テレビに雑誌に引っ張りだこでそれなら仕方ないと前日にデロデロに甘やかされたのに。

前日も、当日も、明日も会えるなんて、願ったり叶ったりだ。

『紫耀、本当にありがとう』

｢俺こそ、めちゃくちゃかっこいいステージをありがと。楽しそうにしてるお客さん見て、俺らもこうならなきゃって思った。Aを目指すね｣

『アイドルに目指されるなんて光栄だ』

2人で顔を合わせて笑い合う。

『かわいい、』

Aが花束をじっと見つめる。

｢なんか、俺全然こういうのわかんないからとりあえずAっぽくしたらこうなっちゃった｣

『うれしい』

ぎゅっと大切に抱きしめる。
おかげで紫耀のことは抱きしめ返せないけど仕方ない。

｢そろそろ行こっか！｣

片手を差し出してくれる紫耀の手を迷わず握る。

『家帰ったら飾ろっと』

｢俺も手伝う｣

『ありがとう』

｢ねえ、A｣

『うん？』

｢俺が1番好きだし、1番愛してるからね｣

『ふふ、ありがとう』

私も1番大好きだし、1番愛してるよ。