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翌朝。
何度経験しても慣れない体の疼きと引き換えに、やってきた気だるさに目を覚ます。
「……ん、、れん…おはよ」
しばらく紫耀の顔を眺めていると、その目がゆっくりと瞬いた。
「おはよ」
「…おきてたの？」
そう問うくせに、腕で目元を覆っていて俺の方を見る気なんてないみたい。
紫耀と何回か夜を過ごしてわかったこと。
1つめ、寝起き悪い。2つめ、明るいとこが嫌。
でも、そんなの気遣ってあげない。
せっかく一緒にいるんやから、寝てるなんて勿体ない。
「しょお」
「んー？」
「今日は早く帰ってまう？」
少しだけ擦り寄りながら聞いた。
知ってんねん。こういう時の紫耀はちょっと甘えてあげれば機嫌をなおすこと。
「んー…もう死ぬまでここにおるー」
案の定、ごろんと寝返りを打って俺の方を向いてくれた。
…関西弁うつってるやん。
俺を抱き寄せて、おでこに擦り寄ってくる紫耀に嬉しくなる。関西弁も。うつってまうぐらい俺と一緒におるってことやもん。
そんな気分やったのに。
「……っあ！待って、廉！」
「どうしたん？」
「俺、帰らないとだ！」
突然そう言って、はだけた衣服をなおしたあと俺のおでこにキスを残して「ほんっとごめん！」と部屋を出ていった。
多分、時間にして15秒ぐらい。
…なんか用事思い出したんかな。
まだ朝早いのに。
まぁ、でも紫耀も忙しいよな。
情事の中でカツラも化粧もほとんど意味をなさなくなっていたので、衣服だけ整えて男の状態のまま廊下に出る。
ふと窓を見やると、紫耀が見えた。
紫耀と…神宮寺さんか。
神宮寺さんと待ち合わせしてたんかな。でも最近神宮寺さん、遊郭来てないけどな。
そこまで考えて、もう一度その光景を見れば、もう1人の人物が目に入る。
神宮寺さんの後ろに隠れるようにして、紫耀と親しそうに話している可愛らしい少年。
会話までは聞こえないけれど、なんだか言い合いをしているような雰囲気で。
…誰なん？そんな可愛い感じの子と知り合いなん？仲良しなん？
………俺とは言い合いなんかせんのに。
そんな言葉がぶわーっと脳内を埋め尽くす。
そりゃ俺の知らん友達だっておるやろ。当たり前やん。
そう思う反面、俺の知らない紫耀にもやもやする。
いやそんなん気にするとかダサイって。
思考を振り切るように頭を振って、その場を離れようとした刹那
「…ッ」
その少年の黒目がちな瞳と、バチッと視線が絡んだ。
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名無し(プロフ) - 音奈 きらりさん» コメントありがとうございます。幸せな2人もちゃんと書いていきますね！笑 (2020年6月17日 20時) (
レス) id: 552652e013 (このIDを非表示/違反報告)
音奈 きらり(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました。幸せに暮らす2人も見たいです〜♪ (2020年6月17日 17時) (レス) id: ba403501a5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - いむさん» 看板息子、いいですね！笑 しょうれんはきっと幸せに暮らしてます笑 続編もぜひお楽しみください (2020年6月17日 17時) (レス) id: 552652e013 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - なーさん» 読んでくださってありがとうございます！番外編のアイデア思い浮かびすぎてやばいです笑 番外編に関しては、皆さんからお話のリクエスト等も、もしあったら書こうかなと思ってるので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです (2020年6月17日 17時) (レス) id: 552652e013 (このIDを非表示/違反報告)
いむ - しょうれん最高でした！二人がどんなふうに暮らしてるのかな〜、など、沢山妄想しています。笑笑 続編も楽しみです！きっと廉くんなら看板息子…？になりますよね！ (2020年6月17日 11時) (レス) id: 220416b2f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2020年5月3日 19時
