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結局俺は泣きまくったせいで、肝心の過去の話なんか出来そうもなくて。
紫耀さんの腕の中で、ひたすらに泣いていた。
今思うととてつもなく恥ずかしいけれど、紫耀さんが受け入れてくれたことに対する安心の方が大きかった。
「れーんくーん、そろそろ泣きやも？」
「……ん、すいませ、…」
さすがに申し訳なくなって、体を離そうとすると、"このままでもいいけどね"なんて呟いている。
……だから、俺男なんやで？
仕事忙しくておかしなったんかな。
＿＿＿＿嬉しいけど。
………それよりも。
「あの、しょおさん…俺、もういっこ話すことあって」
今日はもうひとつ、俺の過去も話すつもりできたのだ。
でも、彼は困ったように笑って言った。
「んー、それ明日じゃだめ？廉くん疲れちゃったでしょ？」
「え…」
「そんな顔しないでよ。明日もちゃんと来るから」
そう笑って、俺の頭をぽんと撫でてから彼は帰っていった。
「優太、おれ大丈夫やんな？嫌われてないよな？」
あれから、自室へ戻る途中優太と会って「廉、目腫れて……まさか泣かされたのか？！」と心配されたので、目を冷やしながら優太に今日のことを報告した。
……紫耀さんが俺を泣かしたんじゃなくて、俺が勝手に泣いたこともしっかり言っておいた。
「明日も来るって言ったんだろ？じゃあ、その言葉信じるしかないよ」
「…おん」
「もー！元気ねーなぁ！」
「…この状況で元気ある方がおかしいやろ」
悪態をついた俺に、"よし！手遊びとかしよ！元気でるぞ！"と言っているが
……優太の中の俺、何歳やねん。
というか、普段優太は手遊びで元気だしとんの。やばいやん。もう20……何歳か忘れたけど、大人やろ！
でも、優太と話していると気持ちが軽くなる。
そうや。とりあえず紫耀さんは"永瀬廉"を受け入れてくれてんねん。
まだ課題は多いけど。
まぁ、過去は変えられんしな。
今日は珍しくポジティブな俺が顔を出している。
「…てか、平野さんに抱きしめられたってなんなの」
「は？」
「いや、廉が言ったんじゃん。『しょおさんに抱きしめられてぇー』って」
「そんなアホみたいな話し方してへんわ」
「そこじゃねーよ。いや、でも平野さんになら廉任せられるか」
「…気が早いねんアホ」
俺は今、紫耀さんに嫌われたか不安な立場やねんて。
いい加減空気読んでくれへん？
…でも、ありがとう。
直接は言うたらんけど。
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名無し(プロフ) - 音奈 きらりさん» コメントありがとうございます。幸せな2人もちゃんと書いていきますね！笑 (2020年6月17日 20時) (
レス) id: 552652e013 (このIDを非表示/違反報告)
音奈 きらり(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました。幸せに暮らす2人も見たいです〜♪ (2020年6月17日 17時) (レス) id: ba403501a5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - いむさん» 看板息子、いいですね！笑 しょうれんはきっと幸せに暮らしてます笑 続編もぜひお楽しみください (2020年6月17日 17時) (レス) id: 552652e013 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - なーさん» 読んでくださってありがとうございます！番外編のアイデア思い浮かびすぎてやばいです笑 番外編に関しては、皆さんからお話のリクエスト等も、もしあったら書こうかなと思ってるので、引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです (2020年6月17日 17時) (レス) id: 552652e013 (このIDを非表示/違反報告)
いむ - しょうれん最高でした！二人がどんなふうに暮らしてるのかな〜、など、沢山妄想しています。笑笑 続編も楽しみです！きっと廉くんなら看板息子…？になりますよね！ (2020年6月17日 11時) (レス) id: 220416b2f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2020年5月3日 19時
